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誰かと話したいとき

小中学生の頃は、一人でいることに良さを感じていました。
「一匹狼かっこいい」みたいな。

今、21歳。
この年になって、そのことについて振り返って見ると、良いところも悪いところもあるなぁと感じます。

良いところは、例えばこんなところ。
(1)融通が利く
 小中学生の時、放課後や休日に友達と一緒に遊びに行くことは、年に1、2回くらいだったような気がします。高校生になってからは、ごく限られた数人とは遊びに行きましたが、しょっちゅう一緒にいるというほどではありませんでした。
 友達と遊びに行くときには予定を合わせる必要があります。それが少し面倒くさいなと思うことがありました…。それに、小中学生の頃は、毎週末の予定をきちんと決めているわけでもなかったので、予定を聞かれても答えられない。僕の家では、たまに家族で買い物に行ったりしていたので、それについていく方が友達と予定を合わせて遊びに行くよりも楽だったのかもしれません。

(2)他人に流されない
 ドラマでも小説でも、いつも「仲良し〇人組」で行動しているグループがあると、「私っていつも他の子の意見に流されて、自分の意見を持てていない…。」っていう登場人物がいませんか?(伝われ!)
 一人で行動していると、「他の子の意見」がないので、誰かに流されずに自分の考えで物事を決めることができます。

悪いところは、例えばこんなところ。
(1)ちょっと頑固?
 自分の考えで決められるということの裏返しですが、いざグループで行動しなければならないとき、自分の意見を曲げるのが辛くなります。自分なりに色々な情報を収集して、自分の中で考えを巡らせたうえで出した意見が、グループの人に受け入れられないと、辛いと感じることがありました。

(2)人と関わることに関して臆病
 人と関わる経験が少なかったからなのかは分かりませんが、「この人と話してみたい」と思ったとき、声をかけようかどうか迷ってしまいます。「その人にも自分の時間があるだろうから、僕が話しかけるのは迷惑じゃないだろうか」とか、「いきなり話しかけるのはちょっと…」などと思ってしまうのです。
 相談事ともなると、より大変です。「こんなこと相談されたって困るよな」と思ってしまうので、ちょっとした悩みとか、考えていることとか、そういったものを気軽に話せません…。


ただ、大学生になって空気は一変。

高校生の頃までは、それでもなんとかなっていたのですが、この年になると自分から話しかけないと関係を築くのが難しいと感じます。

同じ学科の人でも、授業で会うくらい。
入学直後にコロナ禍を経験し、サークル活動もそれほど活発にはできず。
たまたま同じ授業をとった他学科の人とは、今学期が終わればもしかしたら会うこともないかもしれない。
中学・高校の同級生は、個別で連絡先を交換しているのは数人で、その人たちも進路が違えば連絡する回数は減ってしまう。

そういう環境の中で、これまでのようなスタンスでは、人とのつながりはどんどん薄くなってしまいます。

(幸い、教職課程を履修しているので、同じ学科の教職履修者同士で話が合って面白いという時はありますが…)

そこで最近僕は、「話したいなと思う人には自分から声をかけてみる」ということを意識しています。

そう意識してみると、授業で出会った違う学年の人とも顔見知りになって、話すことができました。

高校の同級生とも、自分から誘ってお好み焼きを食べに行ったりしました。この夏は、別の同級生を誘って遊びに行きたいなと思っています。
自分から遊びに誘うなんて、年に1回もなかったので、小学生の頃の僕が知ったら驚くかな?

もちろん、相手にもそれぞれの都合があるので、ダメだったらその時はその時。「また今度ね~」という感じで、なるべく気軽に話しかけています。

まだまだ、人との付き合いが上手になったとは言えません。
悩みを相談できるような人も、まだいません。

それでも、今この時しかチャンスはない!と思うと、話しかけるのが楽しくなりました。

人間、一人では生きていけないと聞きます。
一人でもいいとき。
一人になりたいとき。
それもあると思います。

誰かと話したいとき。
自分から話しかけてみるという経験が役に立つのかもしれません。
僕は、今の環境に身を置いて、時間はかかりましたが、それに気づくことができたのは良かったです。

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