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創作に「やさしさ」が要る理由

「やさしさ創作村β」開始から1週間が経ちました。ちょうど100人くらいが参加してくれて、創作村の中はいま前向きなツイートばかり。そして前向きなツイートは心を癒すんですね。タイムラインを眺めているだけで、晴れ晴れした気持ちになります。

今日はこの現代に「やさしさ」が必要な理由。なぜ「やさしさ創作村」を作ったのかという話をしていきます。クリエイターならば、けっしてやさしさを、バカにできないよ、という大事な話です。

タフさがなくてはクリエイターじゃない

という意見もよく分かります。作品を人に見せていくんだから、そこで何か言われることにいちいち傷ついていられない。クリエイターを目指すなら強くならなくてはいけない。という考え。

そういう考えを持っている人は、自分にも他人にも厳しい言葉を使います。しかしこれは僕の偏見もあるとは思いますが…そういう人は、あまり作品を発表できない。

それはたぶん、批判を浴びない完成度にしなくては、外に出せないという発想があるからだと思います。厳しい言葉を言われるのが当然と思っているから、それを避けるために完成度を上げるしかない。

そしてそのことで創作スピードが落ち、残念ながら成長も遅くなるという負のループへ陥ってしまう。そして自分がうまくできないことで、創作への言葉がいっそう鋭く尖っていく。

創作にもっとも必要なものはなにか

もしかしたらそうやって追い込んで、いつか大逆転する。その大逆転こそが傑作を生む、そういう可能性もあるとは思います。

ただこの現代において、この僕の文章が届いているような人は、そのタイプに当てはまらないんじゃないかな。追い込んだあげく潰れてしまうなら、もっと別の道を選んで輝いて欲しいです。

改めて、創作に一番必要なものはなにか。
それは想像力。そして想像力を生む、「心」だと思ってます。

自分でキャラクターやストーリーを作って「いいぞ!」って思う気持ち。

この「いいぞいいぞ!」という感覚が、創作には何より大事です。これがないと何も生み出せない。これは漫画の作り方を伝える中で痛感しています。

心が死ぬと、一コマすら埋められない

たとえばみなさんが、漫画の一コマ目、物語の舞台を示すために「校舎の背景」を描くとしましょう。その時にどんな構図を選びますか?

様々な構図が思い浮かぶ中で、一つを決める。

これは「お、この角度なかなかいいぞ!」という自分の心の中のテンションの上がり方、そうやって決めるほかないはずです。

他のコマの視線誘導や構図との関係など、理屈もあるとは思いますが、決定するときは結局、様々な観点からその絵を「いいな!」と思っているはず。

ところがこれが、誰かの言葉に凹まされすぎて、心の動きが鈍ってしまった人は、背景の一つすら入れることができなくなります。心がときめかないから、どの構図を見ても微妙に思えてしまい、絵が決められないんです。

心のメンテナンスはクリエイターの責任

心が死んでしまったら創作はできない。そう考えると心をちゃんとメンテナンスして良い状態に保つのは、クリエイターとして常に心がけなくてはいけない、大事な仕事の一つです。

もしストイック派の人が読んでくれているなら、心して聞いて欲しいんですが、「自分の心を、大事にできていますか」?

タフでなくてはいけない、ストイックでなければいけない、しかしその前にクリエイターとしてもっとも大事な「素材や道具」をボロボロにしていませんか?

「やさしさ創作村」と聞いて、馴れ合いや甘い場所だと一笑したした人もいるでしょう。

僕はそういう人たちにこそ一考してもらいたいと考えてます。その考えが自分の創作を縛っていませんか?

創作村は自分の中に想像力を育てる場所

「やさしさ創作村」は言葉を大切にして、自分の作品にも他の人の作品にも敬意をもって接します。これはクリエイターが集まるからできることです。

未熟な作品であったとしても、クリエイターであれば誰もが通ってきた道。それを出していく勇気や価値を、応援し賞賛することができると思います。

安心の場所で心を解放し、のびのびと想像力を育てていく。その大切さを多くのクリエイターに思い出して欲しいと願っています。

▼やさしさ創作村
「創作の芽をみんなで育てる」クリエイター限定noteサークルです。
https://note.com/sousakumura/circle

動画でもお話ししています。


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