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7.不登校再び、母の決意

ぴぃの学校での話は、楽しいことと、頑張ったことと、聞いていて気持ちがいいことばかり。

楽しかったことを話してくれるぴぃは本当に楽しそうで、ずっと見ていたかった。

そして、学校から帰ってくると宿題をしてゲームに励む。

パパとの公約だったswitchをゲットしたタイミングだったから、

帰ってからのゲームは、やることやったら無制限というルールにした。

とにかく、頑張った自分へのご褒美だからとやりたいことを十分にさせてあげたかった。

ゲームをしながら、満足げに頑張ったことも話してくれる。

ただ、それにしても、頑張りすぎている。

ぴぃは頑張って学校に行っている。ただそれだけを認めればよかったのに、私の心の中の心配の渦はどうしても消えなかった。

6月は毎日休まず行ったぴぃも、7月に入るといよいよ疲れがで始める。

最初は足がいたいと言って、体育を休むようになった。

そして、朝の登校時も足を痛がり、引きずるようにして歩く。

無理をしないでいいよ、今日は休んでもいいんだよ、と行っても、半ば逆ギレの形相で行くと言い張る。

こんな調子で学校へ行っても楽しく過ごせる気がしないと思った私は、クイズを出したり、なんとか楽しい話を絞り出して、気分向上につとめながら送り出す。

あんなに引きずって行った足はどこへやら、放課後になると友達と軽やかに楽しそうに学校から出てくる。

そして放課後、新しいクラスで新しくできたクラスのお友達を3、4人連れてくるようになる。

いつもきてくれていたお友達の雰囲気とは違う、女子力高めでよくしゃべる、元気ガールズ。

ぴぃも元々よくしゃべる子だから、気は合ってるようだけど、見ているこっっちが疲れてしまうほど、楽しく元気に過ごす。

でもやっぱり、次の日になると足が痛い。でも学校へ行く。

から・・・今日は休む。月曜だけ休む。金曜日だけ行くとなっていく。

「学校は疲れる・・・」

ボソッと発せられた心の声を聞いた日の夜、ぴぃは部屋のすみで泣いていた。

「4年生の勉強をちゃんとできてないから、先生とみんなの話についていけない。勉強はしたくないけど、みんながなんの話をしてるのか知りたい、算数はやりたくないけど理屈だけ知りたい。」

そう言って、大泣きした数日後、

夏休みを待たずにぴぃの完全不登校生活が始まる。


私の中で学校はゴールとしていなかった。でも、ぴぃが学校に行く姿がまた見れて嬉しかった。

また行けなくなっても大丈夫、たくさんたくさん休ませてあげよう。

そう思っていたのに、私の心はブレブレで、ぴぃの前では無理して笑って、ぴぃに隠れて涙した。相変わらずのそんな自分に腹が立った。

ぴぃはもう十分頑張っているのだから、変わらなきゃいけないのは私だ。

自分のしてきたことを後悔したり、振り返って責めたりするのはいい加減やめて、前を向いていたい。

この辺りで、自己改革の決意をする。

とりあえずできること、なんでもやってみよう。

そして勢いで躊躇していた不登校カウンセラーの1週間無料メール購読に申し込む。

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