幼なじみの男の子と娘の心の距離。
久しぶりにぴぃの保育園からのお友達家族のお宅に行く。
保育園の時からずっと、家族ぐるみで旅行したり、ご飯を食べに行ったり。
お友達は男の子だからか、年頃になっていくにつれ、久しぶりに会うと2人の距離感は毎度リセットされている。
もともと、恥ずかしがり屋で口下手なAくん。
2年ほど前におじゃました時、ぴぃは恥ずかしがりながらも思い切って「久しぶり!」と自分から声をかけた。
Aくんは恥ずかしかったのか、緊張していたのか、目の前で思いっきりぴぃの挨拶を無視してしまう。
それをお母さんにこっぴどく叱られてしまったAくん。
ぴぃは2年前の無視がずっとトラウマで、その後も年に2回くらいおじゃまするんだけど、その都度緊張するようになった。
「また無視されるかな?」とか、「何話したらいいかわからない」とか、「何を考えているかわからない」とかで、自分から声をかけることは無くなった。
いっぽうAくんは、叱られて以降、頑張って自分から話しかける努力をしてくれているようだった。
今日も、一緒にいてもそれぞれのswitchに励む中、時々「ゲーム何やってる?」「それおもしろい?」と声をかけてくれるAくん。
でも会話は長続きせず、2人の距離は縮まっては伸びてを繰り返す。
そして今日、ぐっと縮まった時間は帰り際の花火の時。
お互いの花火の火を分け合うことでいっきに昔の2人に戻った。
その後、最近やたらと走りたがるぴぃの希望で、Aくんの家の外周大回りを2人で2週した。
そしてすぐにバイバイ。
ぴぃは根に持ちやすいところがある。
1年生の時、友達に内緒話を他の子にバラされた傷も未だ癒えてない。
それ以外のことも、何年も前の傷ついた出来事を絶対に忘れない。
そこに悪意がないと分かっていても、それらを教訓に誰も信用しない自分を築き上げてしまった。
そうゆうもんかもしれないし、しょうがないこととして、ぴぃを思ってくれる友達がたくさんいるのに、
友達は信用できないから・・・・
と閉ざしてしまうのはいかがなもんか。
相手はまだ未完成な子供だからだよ・・・という理屈が通用しないのが子供。
ぴぃは絶対にそんなことはしない!という芯だけが図太く存在している。
閉ざすには早すぎるんだよな。
唯一の幼なじみAくん。
Aくんの両親は明るくて親しみやすい2人。
だからAくんがこの先成長して、どんな変貌を遂げて、どんな風にぴぃの心をこじ開けてくれるか、楽しみにするしかない。
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