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うれしい分だけ報酬を出したがる母と、謎に減額を申し入れる娘。

ぴぃは結局、昨日も今日もご飯を作ってくれた。

昨日は、メインだけは自分で作ると言っていたのに、私が仮眠をとっている間に、しっかりサラダと味噌汁を作ってくれていた。

メインは牛肉と玉ねぎとにんじんの炒め物。

味付けは、いつも通り思いつきのポン酢。

これまた意外にもおいしかった。

ただ、私がリクエストした「薄味」を意識しすぎたことで、あまりうまく行かなかったと自信なさげだった。

とりあえず、一昨日は買い物含めての報酬にと500円わたしていた。

昨日は、目が覚めたらご飯ができていたことが嬉しすぎて300円わたした。

我ながらお小遣いにしては多すぎると感じたが、これが成功体験という自信になればと思うと嬉しかったし、すぐに去るブームと思ってはずんでしまった。

ぴぃは、遠慮気味に「次からは100円でいい」と言う。

私「お小遣い欲しくてやってるんでしょ?減額していいの?」

ぴぃ「お小遣いは欲しいけど、意外と料理楽しいし、いいのいいの。」

気を遣ってくれてるんだな。まだまだ子供のくせに・・・


そして、今日も作ると早々と準備を始めた。

今日は、メインと味噌汁だけ作ると言って、卵三つと、モロヘイヤと、じゃがいもを冷蔵庫から取り出す。

ジャガイモをブレンダーでとても細くし、解いた卵の中に、きざんだモロヘイヤと一緒に入れ、卵焼き用フライパンに入れて、弱火でじっくり焼いた。

味付けは少量の塩とケチャップ。

見た目はキッシュのようでありそうだけど、なかなかトリッキーな工程。

なんとなく、恐る恐る食べてみた。

これまた、笑っちゃうくらい美味しくて、ちゃんとした料理だった。

冷蔵庫の中を見てどれを使うか考えるのが楽しい。

野菜を思い通り切るのも楽しい。

料理って楽しいね!

と、私が発したことのないことを立て続けに言っていた。


謎に報酬の減額申請はあったものの・・・

たぶん今は、押しキャラのグッズをたくさん集めたくて、お小遣いを貯めるために頑張ってくれているような気もする。

今はそれでもいいかな。

だって、私が楽なんだもん。

メニューを考えなくていいんだもん。

これも自分へのご褒美と思ってしっかり受け止めよう。

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