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がむしゃらにギターを掻き鳴らした。

ぴぃが不登校になる前から、元々ささやかな趣味ではあった。

弾くだけじゃなくて、弾き語りたくて始めたギター。

前職を辞めて、心にゆとりができて、やってみたかったことを思い切ってやってみたい時だった。

近くのスタジオを借りて、月2回を3ヶ月、一曲だけ習った。

その後、レパートリーをたくさん増やしていった。

楽しくて、気持ちよくて、掻き鳴らしてから仕事に行くこともあった。


それが、できなくなった。

それどころではなくなたし、ギターを弾いたり、歌を歌ったり、音楽に触れる心境にどうしてもなれなかった。

それこそ、ストレス発散とか、嫌なことを忘れるために掻き鳴らしていたわけではなかったから。

気持ちがのってないと、掻き鳴らせないもんだなと思っていた。

でもそのうち、わずかなことから心が整い出して、無意識に鼻歌を歌ってる日があった。

その鼻歌を聞いたパパに、

「ママが鼻歌を歌ってると、こっちも気分がいいよ。」

と言われたことで気がついた。

そろそろ、かき鳴らせるかもしれない。

たまたまJPOPのTOP50を家族でたくさん聞いていた時期だったから、歌ってみたい曲もたくさんあった。

久しぶりに掻き鳴らしてみると、やっぱり楽しかった。

当然毎日掻き鳴らしたい訳ではなかったから、鼻歌が出たなと気づいた日はギターをとった。

上手い下手は置いておいて、気持ちいいか気持ちよくないか。

ここに尽きる気がする。

とりあえずギターはしまわずおいてある。

埃がつき始めた頃に掻き鳴らすのが今の所の周期。

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