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実はとても心ある断捨離だった。
昨夜の夜からぴぃははりきっていた。
自分の部屋の断捨離をしたい!!
ぴぃは基本的にはやりっぱなし、出しっぱなし女子。
自分の部屋の片付けや掃除は一切しない。
ただ、思い立つと急に模様替えをしたり、断捨離をするときもある。
自分の部屋はほとんど寝るだけの部屋だけど、物だけは増えていった。
ぴぃは誕生日にベッドを欲しがった。
今使っているのはロフトベッドで備え付けの階段で上がらないと眠れない。
「めんどくさい」ただその一点で、低いベッドを欲しがった。
そのベッドの納期が遅れに遅れて今月末に届く、それまでにあの部屋のものたちはどうなるんだろうと思っていた。
昨夜、switchに保存されているスクリーンショットの写真をぴぃは断捨離していた。
何千枚と保存できるんだから、まだ数百枚しかない写真をわざわざ断捨離しなくても・・・と思うが、ぴぃは楽しんで消していた。
「ぴぃは断捨離のプロだからね。」と言って、なぜその写真を撮ったかの思い出を話しながら消していった。
そして思い立ったように言ったのだ、自分の部屋も断捨離すると。
朝起きて、朝ごはんを食べるなりすぐにやるぞ!!と自分の部屋へ。
私もサポート役としてぴぃの断捨離を見守る。
・・・見事だった。思い切りが良すぎて気持ちがいいぐらいだった。
あんなに大切にしていたのに、あんなにこだわっていたのに。
一つ一つに思い出があって、懐かしい気持ちや、もったいない気持ちが溢れても、「でも捨て!!」と言ってゴミ袋へ投げ入れる。
たくさん集めた大好きなぬいぐるみたちは寄付の箱へ、値打ちがありそうなキャラクターグッズはメルカリで売るための箱へ。
鮮やかとも言える仕分けだった。
午前中みっちり使ってようやく半分のものが仕分けられた。
ぴぃは力尽きて、「続きはまた・・・」と言って部屋を出る。
私は、ぴぃがとっておくものとしてよけていたものたちを眺める。
そこにあったのは、誰かからもらったお土産やプレゼントや手紙の数々だった。
捨てられないんじゃなくて、捨てたくないものたち。
またぴぃを愛しく思った出来事。
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