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踏ん張って踏ん張って、乗り越える力を蓄えたんだね。

夏休み前まで、毎日のようにオンラインでもオフラインでも遊んでいたBちゃんとCちゃん。

7月のぴぃの誕生日を、2人がサプライズで計画している間に、急激に2人の仲は深まる。

そして、一悶着ありながらも、無事サプライズを終えると、だんだんぴぃとの距離を取るようになった2人。

ミッケが手伝って慎重になりすぎるぴぃは、もともと顔見知り以外のオンラインフレンドを作りたがらない。

一方、ネッ友と言って、顔を知らくてもいろんなフレンドと仲良く遊びたい2人。

オンラインゲームの楽しみ方が違うことで、すれ違うことが多くなっていったこともあるんだと思う。

でも、ぴぃは学校へ行っていないから、2人に避けられているんだと思うしかなかった。

「2人で遊んだ方が楽しいんだ、自分の楽しいは押し付けられない。」

ぴぃはいつもそう言って、自分の寂しい気持ちを押し殺した。

3人は親友だと言ってくれて喜びを得た矢先の流れで、ぴぃの気持ちはなかなか整理できないままだった。

別のお友達が遊びに来ても、やっぱりぴぃの中でまた3人で遊びたいんだと言う気持ちが消えることはなかった。

別のお友達に、2人はよくショッピングモールに繰り出していると聞いたぴぃ。

この夏、たくさんショッピングモールに繰り出していたぴぃは2人と一緒に行きたいんだと思う。


今日久しぶりに、Bちゃんからメールが届く。

内容は「何色が好き?」とか、何かを探るような内容だったけど、ぴぃは喜んだ。

そして、夕方になると久しぶりに3人がオンラインで落ち合った。

2人はどこかで一緒にいるような様子だった。

それを察したぴぃは言った。

「ママ、ぴぃ、BちゃんとCちゃんと外で遊びたいんだけど、どうしたらいい?」

・・・誘えばいいじゃん。

それは簡単なようで、ぴぃには難しいことはわかっている。

何せ、自分からお友達を遊びに誘ったことがこれまでほとんどないのだから。

低学年の時に思い切ってお友達を誘ったのに、断られてしまったトラウマをずっと引きずっている。

特に不登校になってから、常に受け身、誘われ待ち、来るもの拒まずな生活が長い。

私は「どうしたらいいかね〜」と言いながら、ぴぃを見守ることにした。

ぴぃはしばらくの間、「誘えない〜」「無理だ〜」「用があったら無理だもん・・・」「断らせるのも悪いし」「なんて言えばいいかわからない〜」ともがき苦しんでおる。

ぴぃの誕生日サプライズの時に、3人のグループLINEを作っていたことを思い出し、それを告げると、思いのほかあっさりと私から携帯を奪っていった。

そして、思い切って2人に「3人で外で遊びたい」とぴぃは送った。

その後、3人のLINEのやりとりがしばらく続いていた。

どうやら明日遊ぶ約束をしたらしい。

何気に、学校始まってから、ほとんど自ら外に出ようとしていなかったぴぃ。

学校へ行く気はないらしいけど、

珍しく自分から、珍しく外で遊ぼうと誘えたぴぃ。

うん、今日の成長もめざましい。

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