見出し画像

娘とプール、楽しいと気持ちがいいんだよね

去年、小学校ではプール開きが行われなかった。

そして今年は、高学年しか校内プールに入れないことが決まった。

そしてそのプール授業も全部で2回。しかも1クラスずつ。

なんか可哀想だな、なんて思ったけど、ぴぃはそれを聞いて羨ましがった。

1クラスで貸切なんていいな〜なんだそうだ。


ぴぃは年中から小学校3年生までスイミングをやっていた。

いざというときの生き抜く術にと、泳げるようにはなってほしくて、ぴぃのやりたいやりたくないに関係なく通わせた。

5年間、ぴぃが楽しそうにスイミングをに行く姿はほとんど見たことがない。

行ってしまえば、それなりに楽しそうにするけど、振替をしようとすると、いつもいるお友達がいないからと、絶対に行きたがらなかった。

昇級ごとに遊びの時間が少なくなり、ただ何往復も泳ぎ続けなければならない、ぴぃにとってはただただ過酷な時間となった。

「本当はスイミングすごく辞めたかった・・・」

4年生になって、ぴぃが不登校になりはじめの頃、泣きながら言われたことがある。

今まので不安やストレスだったこと、怒られる、悲しませると思って言えなかったことをポロポロと吐き出したことの一つはそれだった。

あんなに行きたがってなかったんだから、辞めさせるタイミングはいくらでもあった。

でも、続ける力と忍耐強さを身につけてほしいという、親のエゴを捨てきれなかった。

それこそ、周りの子を見て、やれる子だっているんだからと、目の前の我が子の特質とちゃんと向き合えてなかったことを悔いた時期があった。


泳ぐこと自体は嫌いではなかったから、市民プールには喜んで行っていた。

ミッケが出てくるようになると、市民プールも怖がって遠のいた。

去年はコロナの影響もあって一度もプールに行けていない。

5年生で新調したスクール水着も着る事なくしまってあった。

そして、6年生のプール開きの知らせを聞いて、みんなを羨ましがるぴぃに、試しに聞いてみた。

私「ママとプール開きしに行く??」

ぴぃ「行く!!行きたい!!」


というわけで今日、クラスのみんなより一足早く、市民プールに行った。

平日の午前中、おじいさまとおばあさましかいない時間帯。

めちゃくちゃ浮いていた気もするけど、気にしない。

2年ぶりぐらいにプールに入る。

ぴぃは溺れてしまわないかと心配していたけど、5年間で身につけた泳ぎはしっかり体に染み付いていた。

ぴぃも感覚を取り戻して、遊泳コースではなく、泳ぐ人のための片道コースに行き、いっきに50メートル泳いだ。

ぴぃの泳ぎを、久しぶりに見れてとにかく嬉しかった。

ぴぃも、楽しい、気持ちいいを繰り返し、結局300メートル泳いで終わった。

「スイミングが楽しくなかったのは、遊ぶ時間が無くなったから。でも泳ぐのは嫌いじゃないんだよ、ただこうして自由に楽しみたいの。」

帰り際のぴぃの言葉が染み渡る。

また行こう、毎週行こうなんて話しながら帰ってきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?