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春、入学式、中学生になった娘。

ぴぃにとって、ドキドキワクワクの入学式。

卒業式と違って、入学式は行くんだろうと思っていた。

ぴぃからずっと、「中学生からまた、始めるんだ」という意欲がこぼれ出ていたから。

だからといって、遅れた勉強を取り戻そうとか思っていない。

だからといって、ルーズになった生活を元に戻そうとかってわけじゃない。

だからといって、自分のことを自分でやるようになったわけでもない。

でも、

「中学校になるんだ。」

その気持ちは毎日伝わっていた。

「新しいお友達を作りたい。」「美術部に入りたい。」

毎日のように言っていた。

小学校の先生の退任式に迷わず行かなかったぴぃ。

小学校の思い出ややり残しを卒業式の日にスッパリと切り捨てた。

もう戻れないし、戻るところではないからと、心の中で一区切りつけていた。

怖いくらい、前しか向いていないぴぃ。

私は正直少し怖い。この気持ちは誤魔化せない。

昨日、ぴぃとのお風呂トークで話してくれた。

ぴぃ「一度きりの人生だから、ぴぃは楽しいことだけやっていたいんだよね。勉強はさ、将来弁護士やお医者さんになる人がしっかりやればいいと思う。ぴぃは誰かのためになることを目指すんじゃなくて、自分の好きなことが誰かのためになってればいいと思うんだよね。」

私「素敵じゃん!!ママもそう思う!それがぴぃらしいし、ぴぃならできると思う。」

ぴぃなりに、将来を少しずつ見始めているのかな?

私は中学生になりたての頃に、そんな先の景色なんか見れていなかった。

ましてや自分のやることが「誰かのためになる」っていう考え方をしていなかった。

もうその時点で、ぴぃはすごいなって思ってしまう。

ぴぃがお風呂で話してくれたこと、これはもしかしたら、「こんな自分でも大丈夫?」っていう確認だったのかもしれない。

「どんなぴぃも認めるよ。」

私ができることは、そんな安心を与えること。


不安だらけだったあの頃に比べると、今、ぴぃの中にある不安が見えない。

なのに、だからこそなのか、毎日のように、ぴぃがまた心を休める選択をした場合のことをたくさん考えてしまう。

一緒にやりたいこと、一緒に行きたい場所がありすぎて、どこかその時が来ることを願ってしまう自分も認める。

心揺れる、春ですね。

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