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娘の心を育むために夫婦で決めたこと。

パパと久しぶりに2人で外食。

私にはパパのお酒がすすむ前に話しておきたいことがあった。

私が、ぴぃに対して、どう思って、どう対応しようと思っているかということ。

私はぴぃが不登校になって、不登校のメカニズムや母親がどうあるべきかを自分なりに学んできたことがあった。

一方のパパは、仕事とお酒とゲームをうまい具合に駆使して、この生活とがんばって対峙してきた。

私とパパは役割が違うから、自分の中で、こうしようとか、これはやめておこうと思ってきたことは、なるべく押し付けないようにしていた。

すると、今まで私がぴぃに対して言ってきた、「あれしなさい」「これしないさい」というコントロールをやめたことで、代わりにパパが言うようになった。

私が負担と思っていた家事をいくつか手放したことで、パパが代わりにしてくれるようになった。

気づいたら、家庭のことにはほとんど無関心だったパパが、一家のお母さんみたいな立ち位置になっていて、私とぴぃにお母さんみたいな小言を言う人になっていた。

これから思春期にどっぷりと入っていくぴぃにこのままではまずい気がしていた。

やめて欲しいとか、自分と同じように接して欲しいとかじゃなくて、親の小言はこれからのぴぃにはまっすぐ届かないよってことを知っておいてほしかった。

ただ、自分の思いなのに、自分の言葉で説明することがとても難しかった。

パパの小言に口を挟む方法でしか、私の立ち位置を伝えられることがなく、その都度苛立ってしまうパパに、どうにかうまく私がどんな母親になろうとしているのかを伝えたかった。

そして昨日、久しぶりにパパと2人になれたので打ち明けた。

私「パパ、私がぴぃに対してどんな思いでいるかを伝えておきたいんだけど。」

パパ「いいよもう。俺はもういろんなことを諦めてきたけど、ママの思いは理解してあげれない。」

分かろうともしないパパ。いきなり平行線を辿りそうな気配・・・

ただ私の目的は理解してもらうことではない。

私「理解して欲しいってことじゃなくて、どんな思いでいるかを知ってて欲しい。私は、ぴぃの自己肯定感を育むために、今のぴぃの現状をそのまま認めて、甘えと思われてもいいから、できるかぎりのサポートをしてあげるつもり。お風呂に入ることも、早寝早起きのことも。パパはぴぃを見てて、口を出さずにいられなくなる時があると思うけど、私はあえてほっとくと決めてる。自分で選択して、自分で決めれるように。それが私なりに学んできたことだけど、パパにはいちいち伝えてこなかったから。」

パパ「そんな口うるさく言ってるつもりはない。風呂に入れって言ったことも、ぴぃがお金を欲しがるから、風呂に入れば10円あげるって流れになっただけだし。それは俺が入れって言ってるわけじゃない。」

どれだけ角度を変えた言い方をしても、パパは自分の言動を責められてる、間違ってると言われていると感じとってしまう。

私「いや、その一つだけを攻めてるわけじゃない。私がなぜいちいち言わないでいるかを知ってて欲しいってだけ。パパがあまりにもぴぃにしつこいとママは口を挟むでしょ?それに対して、ママへの苛立ちをすごい出すじゃん。ママにも思いがあるからってことをあらかじめ知ってて欲しいの。」

う〜んと唸りながら、パパのお酒のペースが早くなってきた。

パパ「俺だって、いろんな思いに蓋をしてることがたくさんある。でもその蓋が、たまに外れちゃうんだよ。そして言っちゃうんだよ。これでも言わないようになってきたけど、外れる時があるんだよね。」

私「それはお互い一緒だね。私も時々言っちゃうよ。ただ、正直言うと、私はぴぃをきっかけにして夫婦仲がこじれていくのも怖い。もしここがこじれたら、ぴぃは全部自分のせいだとより自分を追い込んでしまう。それが怖い。大切なのはぴぃの心を育んで幸せを感じられるようになることだから、ここは一致団結していたい。」

パパ「じゃぁ、この後1人で飲みに行くのあり?これからも1人で飲みに行くことが増えるよ。いい?」

(ん?あれ?なんでそうなった?)

私「・・・そうか、でもそれだ!そういうことか!お互いの好きなことやりたいことは我慢しないでちゃんとしよう!それができないストレスが、蓋を開けてしまう要因になるなら、ちゃんとストレスフリーでいよう。私も遠慮なく1人旅とか行くからね。」

パパ「ぴぃはママがいないと、ママは?ママは?ってうるさいんだよ。その辺のケアをちゃんとしてってくれれば、頑張るよ。」

ママ「わかった。それでいこう。」


何だかよくわかんないけど、こんな感じで我々夫婦の話し合いは終わった。

言いたいことをちゃんと言えた感触はないし、そもそもゴールを決めて始めた話し合いではないけど、なんだか少しスッキリしてる。

ぴぃの心を育むために、私たち夫婦が一致団結して、お互いの時間を尊重し合う。

これが、私たちの出した答え。お互いに無理のない方法。

パパは私がどんな思いでいるかを理解はできないけど、頭には残ったと思う。

それが小言を言ってしまうパパの頭に少しでもよぎればと思った。

そして私はやることやって、心置きなく自分を解放させてもらおう。

いや、これまでもさせてもらってたな。

あとはパパのストレスがぴぃにこぼれないよう、パパの時間を私が大切にしてあげよう。


話始めのパパの表情とは違って、いくらかスッキリした様子のパパ。

結局パパは私と一緒にまっすぐ家に帰った。

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