分かってもらう安心感
今日ぴぃは午後からお友達と遊ぶ約束をしていた。
フォートナイト仲間である学校のお友達2人。
いつもはウチに来てくれていたが、今日は、そのうちの1人のおウチにお呼ばれしていた。
ただ、最近のぴぃの調子はすこぶる悪い。
ぴぃには行きたい気持ちがあるのだけど、行ける自信がない。
フォトナでボイチャしながら、遊べるんだけど行けないかもしれないと、自分の状態をうまく説明できない。
なぜそうなったのか、結局お友達2人がぴぃをマンションに迎えに来てくれると言う。
ぴぃは迎えに来てもらっても、お友達のおウチには行けない。
でも、みんなお友達のおウチに行くことを楽しみにしているのに、自分が行かないと言ったら空気を悪くしてしまうんじゃないか。
なんて言えば良いのかわからない。
学校のお友達だから、ぴぃの不登校については知っている。
ただ、その理由であるミッケのことをちゃんと知らないお友達。
今日、ちゃんと話すべきなのではと、ぴぃもどこかで思っていた。
お迎えに来てくれた時に話してみようかとなった。
ぴぃは病名だけは言いたくないという。
確かに、強迫性障害ってなんだか怖い響き、そして、病状を説明したところで、大人でも理解が難しいことを子供に理解を求めるのは大変だ。
ただ、ぴぃの素直な気持ちと知っておいて欲しいことはちゃんと伝えようとなった。
お迎えに来てくれたお友達にいったんウチにあがってもらう。
ぴぃが自分で話すと息巻いていたのに、お友達を目の前にして恥ずかしくて言えなくなってしまい、結局私の口から話した。
改めて、ぴぃは病気のせいで行きたい学校に行けてないということ
考えてることと心がうまく噛み合わない脳の病気だということ
調子が良い日は外に出れるけど、最近調子があまり良くないこと
本当はぴぃもお友達のおウチに行きたいんだということ
みんなが嫌な思いをすると思ってうまく断れなかったこと
今日自分はお友達のおウチには行けないけど、オンラインをつないで遊んでほしいと思っていること
お友達はしっかりうんうんと聞いてくれている。
ゲームの中ではおしゃべりで元気なぴぃが、珍しくもじもじしてることをいじるとみんな笑っていた。
伝えられたことでホッとしたのか、話を聞いた後も明るく接してくれる事が嬉しかったのか、ぴぃはやっぱりお友達のおウチに行きたいと言い出した。
最近の様子を見る限り、ほぼ不可能ではないかと思ったが、ミッケに負けたくないというぴぃの気持ちを尊重した。
お友達にも、楽しいことに夢中になっていれば大丈夫だと思うからと伝え、みんなで楽しもう!!と言って出て行った。
無理そうな時は連絡してと言ってあったが、そこから2時間半、連絡はなかった。
帰る時間に合わせてお友達のマンションに迎えに行くと、エントランスからではなく裏口から出てしまい、ちょうど降り始めた雨に濡れた状態で現れた。
ミッケのせいで、靴も履けず、扉にも触れず、何かに濡れるとそれを菌だと思ってしまう最近のぴぃにとって、雨なんてアウト中のアウトと思っていたけど、ピィは笑顔で現れた。
我慢したことはたくさんあったけど、結果楽しく過ごせたようだった。
楽しいがミッケを上回ってくれてよかった。
その後、家にあるミッケでパニックを起こすのだが、我慢の代償は覚悟の上。
とりあえず、今日の成果を噛み締めよう。
玄関を開けるなり、パパに向かって大きな声で「ただいま!」と言ったぴぃ。
昔は当たり前だったあいさつが、こんなにもパワーワードになるなんて不思議。
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