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幼い頃の自分を知る友達に会いにいった。

ぴぃが不登校になって、私自身も精神的に危うかった頃、友達とは会いづらくなっていった。

自分の気持ちは伝わりづらいだろうなと思う友達や、子供が順調で羨ましいなと思ってしまう友達とは苦しくて会えなかった。

自分のことしか考えられなくて、誰かのことを受け入れるという余裕がなかった。

ただ、自分を整えていく途中、過去の自分を振り返った時に、無性に会いたくなった友達がいた。

いつも会う幼なじみとは別の、幼い頃の自分を知っている友達。

自己肯定感が低い理由として、私は小さい頃の自分があまり好きじゃない。

自分勝手で、短気で、友達を困らせていた記憶ばかりがよぎり、あまり思い出したくない。

今の自分を認め、好きになるために、私はその頃の自分を知っている友達に会って、あの時の自分を許してもらいたいと思ったのだ。

久々に会って、ぴぃと自分の近況を伝えると、一緒に涙してくれた友達。

あの頃の私、あの時の私はこんなだったね、なんて話していると、その友達は私とは全く違う景色を見ていたことを知る。

そして、幼いなりに抱えていた悩みや問題を、大人になってからの視点で話しているうちに、とてもとても深い海に潜っていくような感じがあった。

そしてまた、水面へゆっくり上がっていくような、とても心が浄化していくのが分かった。

許してもらうとか、許すとか、そういう話ではなく、それぞれがそれぞれの人生を一生懸命歩んでいて、ただただ、あの頃の自分たちは未熟な子供だったというだけのこと。

自分を知り、自分以外の人を知る。

なんで自分ばかりとか思っていた自分を、そうじゃないんだとというところに戻してくれた。

あの頃の自分も、あれが自分だったと思ってあげれた。

ぴぃは今、まだ幼い。

幼いながら、一生懸命生きているだけのこと。

ぴぃにもぴぃにしか見えない景色があって、その中で成長していくんだ。

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