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学校なんて、と思いたいけど、そうじゃないのよね。

昨夜久しぶりにぴぃが「明日は学校に行きたいから、引きずり起こしてくれ。」と言ってきた。

入賞した自分の塗り絵が図工準備室に飾られてるのを見に行きたいらしい。

とりあえず朝から行きたいと言っていたので、そのつもりで今朝7時に起こしに行った。

声をかけてもすぐに起きてくる気配はない。

これは朝からは無理だなと思うが、一応「引きずり起こしますかー?」と聞いてみた。

ぴぃ「起きれない、無理」

私「了解」

通常日課になってからの6時間授業は今のぴぃにとっては過酷だもんな。

逆に朝から登校されてもソワソワするだけなので、起きれないことでホッとしてしまう私。

リビングで仕事をしていると10時過ぎに起きてきたぴぃ。

ぴぃ「学校に行く〜」

私「あいよ〜じゃ朝ごはん食べてね〜」

行くは行くのね。


学校に向かう途中ぴぃは言った。

ぴぃ「前日はさぁ、行きたい気持ちが強いから、引きずってでも起こしてって本気で思うんだよ。でも朝起こされるとさ、起こさないでって思っちゃうんだよね。眠いが勝っちゃうのよ。」

私「そりゃ眠い時は眠いが勝つよね。でもぴぃは起きたい時は起きれることをママは知っちゃってるから、引きずってでも起こすのはなんだか胸が痛いんだよねぇ。」

ぴぃ「確かに。いとこを迎えに行く日は朝早いのに起きれたわ。」

私「起きたい気持ちが眠いに勝てる時がぴぃにはあるってことだね。」

朝から起きて学校に行けなかったこと、朝起こしたのに起きれなかったことなんてのはどうでもいい。

起きたい時は起きれるってことが、ぴぃのできることとして残ってくれればと十分と思った。


学校に着くと、校庭では6年生と1年生がスポフェスの合同練習をしていた。

その前を通って下駄箱に行くには、生徒たちの視線を回避できない。

ぴぃと木陰に隠れて作戦会議。

結局、校舎裏にある業者が出入りしているドアから直で教室に向かう。

そして、2人で図工準備室に行き、飾られているぴぃの作品をみる。

最優秀賞の次の優秀賞。

ぴぃこだわりのグラデーションが綺麗に描けているというお言葉も添えてあった。

同じクラスの子が最優秀賞をとっていたことで、何となく特別感が霞み、もっとうまくできたと少しだけ悔しそうなぴぃ。


合同練習を終えたクラスの子たちが教室に戻ってきた。

ぴぃを見るなり、嬉しそうに近寄ってきてくれるお友達。

優しくて明るくてみんないい子。

「ぴぃをよろしくね」と頼み、放課後また迎えにくると告げて、私は1人時間を満喫。

お茶して、買い物して、放課後に学校の正門で待っていると、たくさんのお友達に囲まれてぴぃが出てきた。

巣ごもり生活のせいで、一番顔色が悪いけど、一番笑顔が光ってるように見えた。

学校に行くと、決まって放課後と週末に遊ぶ約束をしてくるぴぃ。

気づいてるといいな、暗闇なんてないんだってことに。


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