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新年山行はお寺も神社もある関東平野の展望台太平山へ(2023.1.14)

いつもの山仲間と新年山行ということで、ずっと気になっていた太平山へ。というのも、社会人になりたての頃、ハイキングのガイドブックを作る仕事をしていて、何度も紹介していたのです。ようやく行くことができました。
いろいろと乗り継ぎ、小山、そして栃木を経由して大平下駅へ。

出発は両毛線大平下駅

駅からは関東ふれあいの道に沿って歩きます。よく整備された里山沿いの道です。

眼前に大平山の山並み。山頂部に謙信平の茶店が見える
気持ちの良い雑木林の道

気持ちの良い道を歩いていくと、畑のそばやため池を通って、大中寺の門前の集落へと到達します。
大中寺というお寺は、上杉謙信が北条氏康と和議を結んだという歴史あるお寺で、それほど観光客は多くないようですが、趣のあるお寺でした。

石段は子供たちの運動に使われていた
大中寺七不思議の一つが正面の石段「油坂」
七不思議の「開かずの雪隠」
七不思議の「馬首の井戸」
本堂の中には「枕返しの間」がある
本堂前の老木

七不思議などの伝承の残る大中寺の境内から、ぐみの木峠に向かって沢沿いを登ります。なかなかの急登で、行きが上がったころにぐみの木峠に着きます。そこからはメインの太平山へのハイキングコースです。
標高差のほとんどないふれあいの道を進み、最後は太平山山頂への登り。

樹間の最後の登りを進む
山頂直下にあった小さな祠
山頂の富士浅間神社
浅間神社の裏手に山頂標識。眺めはない

今回の最高点である太平山山頂は、神社の裏手の高まりで、展望はありませんでしたが、木が育っていなければ、もしかしたら関東平野越しに富士山が望めたのかもしれません。
山頂からは大平山神社に向かいます。おそらく参詣の順路としては逆コースかと思いますが。

太平山神社奥宮
山の中腹の太平山神社の社殿群

中腹の太平山神社は、車でそのまま登ってこられることもあって、それなりに賑わっていました。慈覚大師円仁の創建ということなので、かつては寺で修験道などが行われた場所だったようです。

石段を逆に下っていく
神像とともに仁王像もある随神門は徳川吉宗によって作られたもの

随神門からは車道に沿って歩いていき、謙信平と呼ばれる茶店が立ち並ぶエリアへ。こちらで小休止。花見の名所となっていますが、この時期はそれほど人が多くありません。それでも多くの茶店が営業していました。

謙信平では眺めの良いところにこのような台が設置されていて茶店の料理をいただくことができる
謙信平の茶店
謙信平からの眺望
太平山の名物料理をいただく

謙信平では、名物の団子、卵焼き、焼き鳥のほか、そば、うどんなどが茶店から露台に運んでもらって食べることができます。
寄進された鶏や米を使ったものが名物となったようです。想定外の大きな卵焼きにびっくりです。
謙信平からは車道とふれあいの道を通って、大平山神社の参道下まで移動します。

参道入り口に立つ六角堂
神社参道のあじさい坂

下山すると國學院大學栃木高校があり、そこからバスに乗ることができます。

立派な國學院高校

バスで栃木駅へ戻ると、目の前に栃木レザーのアンテナショップがあります。ここは去年も来ていたので、一応偵察がてら中を物色。欲しいものもありますが、なかなか手が出ません。

もう少しウォーキングをしようと、蔵の街栃木を歩きます。川沿いの道は、教会やおいしいお魚屋さん、古い蔵など歩いて楽しむのにぴったりの街です。

カトリック栃木教会
塚田歴史伝承館の蔵
メイン通りの荒物店

川沿いからメイン通りと歩き、古い蔵や趣ある床屋さん、そして興味深い商店を見て歩きます。街歩きの醍醐味です。
そして、中途半端な時間にもオープンしている一兆という居酒屋を目指しました。行ってみると、栃木レザーの工場の近くで、巨大な駐車場と高級感あふれる建物でびっくり。ファミリーレストランのような使われ方をしているようで、ランチなどもお手頃なお店でした。
徹底的に効率化されているのか、店員はあまり多くなく、手元のタブレットで注文する形式。これでコストを抑えられるのあであればありかと思います。
気持ちよく新年会を終え、駅へ向かうと、蔵の町ソースののぼりが。なんとソースを作っている直売店でした。おみやげに中濃ソースを購入しました。
そしてJR両毛線経由で帰路につきました。

両毛線から太平山を望む

歴史あり、買い物あり、おいしいものあり、の充実した新年山行ができました。今年も楽しくなりそうです!

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