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ローカットフィルターの使い方 LCFのコツと考え方・使い方解説 [vol.020 難しさ:ふつう]
歌ってみたのMIXからマルチトラックミキシングにステップアップした人は、その難しさ、特に音がスッキリとまとまらないことに驚くのではないでしょうか。
今回の記事では、簡単に挑戦できて効果もわかりやすい「音がスッキリする方法」を紹介します。
ローカットフィルター(別名:LCF/ハイパス・フィルター)と呼ばれる、どのDAWでも付属しているスタンダードなエフェクトを使います。人によって使い方や頻度が異なり、様々な哲学が存在する奥の深いエフェクトですが、まずはローカットフィルターによる音作りを身につけましょう。
動画版はこちら
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ローカットフィルターとは
ローカットフィルターとは、指定した音の高さよりも低い音(=低域)の音量を小さくする(=カット:削除)ことができるエフェクトです。イコライザーに含まれていることが多いです。
英語で書くとLow Cut Filter、略してLCFと呼ばれますので、この記事でも以後LCFと表記します。DAWや機器によって呼び方に差があり、CubaseではLCと表記されています。Low Cutということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1722002507351-vm3xs0au2m.png?width=1200)
ちなみに、ローカットフィルター(LCF)とハイパスフィルター(HPF)は、呼び方が異なるだけで同じものです。
ピアノの音にLCFをかけてみましょう(想像してください)。ピアノの音は低い方から高い方まで広い帯域に音の成分が分布していますが、LCFを使うと低い成分だけ根こそぎカットできます。
筆者お勧めのLCF(Waves F6-RTA)
LCFのパラメーターとLCFで誤解されやすいこと
一般的なLCFのパラメーターを覚えましょう。
周波数(Frequency、F、Freq、など別の表記も):カットする基準値を設定します。周波数で設定した高さよりも低い音がカットされます。数字が大きい方が高い音です。単位はHz(ヘルツ)です。
スロープ(Slope、表記がないことも多い):基準値からどのくらいの勢い(カーブ・スロープ)でカットするかを設定します。単位はdB/oct。これは、1オクターブ(=oct)でどのくらいカットされるかという表記です。-12dB/octなら、設定した周波数より1オクターブ低い周波数のときに12dBカットされますという意味です。難しいので、数字が大きいほうが激しくカットされるというくらいに覚えましょう。
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