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RPGの自営業者と仕事場

私の比較的新しい仕事の需要層として、原作アニメと連動したRPGプラットフォームづくりに欠かせない人材の多くが自宅の仕事場で仕事をしています。
彼らの主な担当分野は、「アニメキャラのデザイン・背景画などの作画」「RPG音楽の作曲・編曲」「プラットフォーム及びガチャなどのプログラム開発」です。
*投稿した画像は、G123(CTW株式会社)が運営する「精霊幻想記アナザーテイル」のゲーム開始直後に出てくる場面です。
*このゲームは2021年5月にスタートしました。私のクライアントの関係者が参加しています。彼らの多くは自宅で作業をしています。制作会社と契約して仕事を受注しています。(契約社員は自宅で作業して、テレビ会議システムと定期的な制作会社の会議室で打合せ)※テレビ会議システムは自宅と会社をPCでネットワークします。

私(防音職人)の担当は、彼らの自宅の仕事場の音響・防音設計です。彼らの仕事場は主にPC作業が中心ですので、比較的狭いスペースです。家族が寝ている時間帯にデスクワークをしたり、テレビ会議システムで打合せをしますので、防音室が必要になります。

RPG自営業者の自宅の仕事場(木造の場合)

木造の仕事場はマンションと異なり、遮音性能が低いため、近隣からの騒音対策や自宅建物内部におけるプライバシー確保が重要です。

契約者はゲームの制作状況や運営に関する守秘義務があり、家族にもそれが適用されます。私も契約者から詳しい情報は教えてもらえません・笑。
しかも、私自身が「アナザーテイル」のアカウントを保有しており、仕事場の環境構築のために始めたのが、いつの間にか趣味の一部となり、現在も動かしていますので、余計に内容は秘密になっています。

仕事場のPCでは大きな画面で作画をするだけでなく、プログラムの動作確認やスピーカーを通したBGMのチェックも行います。
このため、仕事部屋である防音室は、遮音性能だけでなく音響の最適化も必要です。木造は音響的には有利であり、長時間作業ができる快適な仕事場として長所を持っています。

現在、アナザーテイル「通称:アナテイ」は、ゲーム開始から約3年が経過しており、商品企画や運営に課題を抱えています。それはユーザーが当初から始めている上級ユーザーと、後発の初級・中級ユーザーが混在しているため、レベルに格差があり、みなが楽しめるメニューの開発が重要になっているためです。
*現在、新規のイベントやキャラが計画されており、開発中のようです。運営会社のサポート担当から内密にお聞きしました。公式ツイッターは彼らも手が回らず、更新が止まっています・笑。ですが、新キャラ開発・デザイン・プログラム更新は継続されており、私の関係者も参加しているようです。
アナテイのユーザーは、新規イベント及び新キャラ登場を、ぜひ楽しみにお待ち下さい。(2024年3月現在)
*原作の「精霊幻想記アニメ第二期シリーズ」放送も今年予定されていますが、制作が遅れているようです。公式発表があれば、関連イベントも企画されるはずです。

人材不足と商品企画・ユーザーサポート

私の本業の設計コンサルティング業界も技術的な継承や人材確保に課題を抱えており、現場で使用する商品(製品)開発も近年はレベルが低下しています。人件費や材料高騰の悪影響もあり、製品(防音材など資材)適正価格の維持も難しくなっています。
はっきり言って、優秀な人材が会社から流出して自営業者として独立しており、業界のネットワークや技術開発が遅れる要因にもなっているようです。これは私の本業もアニメ・RPG業界も似ている部分があります。

私のクライアント(契約者)であるアニメ業界の関係者も独立して自営業者として活動しているわけですが、テレビ会議システムは非常に重要であり、仕事場として情報・意見交換の場として有効だと思います。忙しい彼らには欠かせないツールです。
人材探しや作業時間の効率化、商品企画・開発などにも積極的に活用すべきと思います。

また、プラットフォーム(RPGも含む)は、商品企画の需要把握や提案募集に、もっと積極的に活用できるように工夫すべきです。
自動的なAIによるユーザーサポートも大事ですが、専従者によるサポートは、需要把握やユーザー対応・交流の面でさらに重要です。
*私の場合は、メール・ウェブサイトによる無料相談も出来る限り対応して、生きた情報や需要動向を、現在も探り続けています。
ユーザーのもたらす実例情報やリクエストは、設計デザインや商品企画にも活かすべきだと考えています。その中には、大事なヒントもあるはずです。


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