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知識の引出しと木造・木製家具

写真の画像は、ある木造建物(保存建築)の木製家具です。当時は触ることが出来た貴重なシーンです。ボランティアの係員(女性)の目の前で、大胆にも引き出しを少し動かして撮影しました。注意されるかなと思いましたが、黙って様子を見て居られるだけでした。私がゆっくりと丁寧に元の状態に戻すのを見届けてから離れて移動されました。(撮影前には、洗面所で手を洗い乾かし、うすい手袋を着用しました)

木造・木製家具

この家具は、ジブリの「千と千尋の神隠し」に登場するワンシーンのモデルとなったものです。私は仕事とは別に、昔から木造建物や木製家具が好きで、仕事場に兼用しているマンションにも、木製家具ばかり並べています。ピアノも木製マニアで、アンティークな楽器を見るのが好きです。

木造住宅や木造音楽室の設計にとって、木造の板張り床を歩いたり、声を出したり、手を叩くなど反響を体感することは重要です。木製家具や間仕切りのインテリアなどは音楽室の内装設計のヒントにもなります。それ以前に、私はマニアです(笑)。

知識の引出し

コロナ禍で計画中の予約案件が大幅に遅延したり、中止になり、ぽっかりと予定が空白になり、現在は連休状態ですが、過去の事例や見学した資料など頭の引出しを触っているところです。引出しが増えると中身の所在がわからなくなりますが、ときどき触って中身を取り出すと記憶が蘇ります。

木製家具と同じで、ときどき手入れしないと引き出せなくなります。職人が自分の道具を手入れするのと似ていますね。私の頭は、デジタルとアナログのほぼ中間的な思考です。計画書や設計書を描くときも手書きで下書きします。ブログの投稿は、私にとっては、引出しの点検と同じです。新しいネタ・古いエピソードなどランダムに頭の引出しを動かします。

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