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エヴァンゲリオンと感想 第拾七話

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

bowです。

新世紀エヴァンゲリオン

 前回は第拾六話「死に至る病、そして」のあらずじと感想をお届けしました。
今回は第拾七話「四人目の適格者」をお届けします。今回の内容を見ておくと、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のワンシーンでニヤッとできるのでおすすめです。
 新劇場版を見たいけれど過去作品は多過ぎて見てられない、って方はこの後の第拾九話まで見れば、新劇場版をもっと楽しめるかと。それは、また別の機会にでも。紹介できるかな?

前置きはこの辺りにして。

それでは、参りましょう。

第拾七話「四人目の適格者」

第12使徒に呑み込まれながらも、辛くも帰還した初号機。
先の戦闘について、人類補完委員会から尋問を受けるミサト。
先の使徒の行動は「ヒトとの接触を試み、心を知ろうとしたのではないか」
だが、ミサトは初号機のデータ、シンジの状態からそれはないと答える。
その報告を終えると、ミサトと入れ替わるようにゲンドウが現れ
「使徒は知恵を身につけ始めました。残された時間は・・・」
それを遮るように、委員会キール・ローレンツが「あとわずか」と重ねる。

病棟。妹の看病に向かう鈴原トウジ。

ネルフ本部。レイに学校での生活を尋ねる、ゲンドウ。

学校。2ーA。レイと相田ケンスケが休み。

ネルフ本部。北米第二支部が突如消滅したと連絡が入る。
ネルフ職員たちは情報の収集に追われる。
情報から、S2機関の実験失敗ではないかと結論付けられた。

ネルフ本部内。移動中のミサトとリツコ。
第二支部消滅を受け、第一支部まで失いたくない米国の都合で
開発中だった3号機が日本のネルフ本部が引き取り
起動実験を行うことになった。

ダミープラグ前。レイのパーソナルが移植されていると
リツコから説明を受けるゲンドウ。
だが、人の心、魂のデジタル化はできず、擬似的なものでエヴァを騙すことしか
出来ない代物だと付け加えるリツコ。
それを聞き、エヴァが動けばいいと言うゲンドウ。

リツコの作業部屋。ミサトを呼び、3号機のテストパイロットとなる
四人目の適格者が見つかったことを話す。
その選定状況に疑問を膨らませ、リツコに呟くミサト。
「また私に隠し事してない?」
リツコは「別に」とだけ返し、四人目の適格者をミサトに見せる。
そこに映っていたのは、シンジたちもよく知る人物だった。

学校。委員長のヒカリに、レイに溜まったプリントを届けるように
言われるトウジ。女の家に一人で行くのは気が引ける、と言うトウジに
ヒカリが一緒に行こうと言おうとするが、トウジはシンジを誘い
向かってしまった。

レイのマンション。反応のないチャイム。ドアを開け入ろうとするシンジを
止めるトウジ。だが、ポストに入れてもプリントは見ないだろうと言い、
前回の反省を活かし、中を伺いずつ入るシンジ。

殺風景な部屋。無愛想やなぁ、と感想を漏らすトウジ。
レイが帰ってくるまで待つことにした二人。
シンジは、部屋の片付けを始める。
それを見てトウジはシンジへの印象を話し始める。

そこへ、レイが帰ってくる。二人を見て少しムッとした表情を見せるが
シンジが部屋の片付けをしたことを聞くと、頬を赤らめ
「ありがとう」
と、返すのだった。

ありがとう。ゲンドウにも言ったことのない言葉。
レイは、その言葉に想いを馳せる。

ゲンドウと冬月。第二支部の消滅をどう委員会に報告するかを話していた。

ネルフ本部。伊吹マヤを口説く加治リョウジ。そこにミサトが現れる。
ミサトは加治に、アダムとマルドゥック機関について問う。
はぐらかす加治。だが、食い下がるミサトに「コード707」を調べてみろ
と、伝える。
「コード707」。それはシンジたちの通う学校のことだった。

そこへ、ミサトへ伝言を伝えに来たシンジ。ミサトは、何事もなかったようにその場を後にする。加治は、シンジを自分の「趣味」の場所へ誘う。

スイカ畑。スイカを育てることを通じて得たことをシンジに話す、加治。

「何かを作る、何かを育てるのはいいぞ。色んなことが見えるし、分かってくる。楽しいこととかな。」

「つらいこともでしょ」

「つらいのは嫌いか?」

「好きじゃないです。」

「楽しいこと、見つけたかい?」

沈黙を返すシンジ。

「それもいいさ。けど、つらい事を知ってる人間の方が、それだけ人に優しくできる。それは弱さとは違うからな。」

そう話す加治の携帯が鳴る。シンクロテストをするため、一緒にいるシンジを呼びだすミサトからだった。

シンクロテスト。シンジの成績が芳しくない。
この結果に、3号機のテストパイロットをシンジに伝える事を躊躇するミサト。

学校。昼休み。校長室へ呼び出されるトウジ。
シンジとケンスケは屋上で話をしていた。
ケンスケは自分の父から得たネルフの情報をシンジに話す。
だが、それの情報を何も知らされていない事に不満を募らせるシンジ。

午後の授業中。校長室から戻ってきたトウジは心ここにあらずといった様子で
空中に視線を向けていた。
放課後の週番の仕事にも手をつけられず、やっとの思いで食べ損ねた昼ごはんに
手をつけるトウジ。その姿を心配し見ていたヒカリが、
話すきっかけを探すように週番の仕事に手をつけていないトウジを責める。
トウジは昼ごはんの購買のパンを食べたら始めると返す。
終わりそうな会話をなんとか繋げようと家族の話を始めるヒカリ。
兄弟の弁当を作っている事。その時に食材が余る事。
それを聞いたトウジは、余った食材の処理の協力を申し出る。
それを聞いたヒカリは、トウジに弁当を作ってあげる口実ができ、喜ぶ。

ネルフ本部。仕事中の加治の元にアスカが忍び寄る。
加治のパソコンの画面には、アスカたちエヴァパイロットテスト結果が
映し出されていた。だが、そこには見慣れない四人目も含まれていた。
その四人目を見たアスカは声を荒げる。

3号機を乗せた輸送機が、雨の中、米国第一支部を飛び立つ。

トウジの弁当を用意するヒカリ。

バスケットコート。フリースローライン上。
トウジは静かにゴールと向かい合い、何かを決意したようにシュートをする。

感想

会話回。細かくシーンを切り替える構成と演出で、見ていて飽きない。
 一回も四人目のパイロットは明言されませんが、これでもかと一人に話が集中するので、一度見た後にもう一度見ると、一度目とは違った面白さがある回です。レイの表情の変化も見どころ。
 この回のアスカは、学校でのシンジと夫婦漫才したり、加治にかまってもらおうとしたり、かなり不安定ですね。学校ではつい素が出てしまったようなリアクションで可愛らしいですが、加治さんのところは辛いですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。会話回は、見直すと発見が多い回ですね。
会話しかないからこそ、脚本・演出の妙が見えてくるのが楽しいです。
次回は、第拾八話「命の選択を」を紹介します。
あぁ、トウジ……。

それでは、本日はこの辺りで。

失礼します。

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