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うすい家族感/刺さった家族観

思い立ってアマプラ会員になってみて
膨大なプライムビデオをライブラリを自由に観られる権限を与えられたものの
その中から 流行りのものを観ようという気も特に起きず
過去に観たことがある映画の見直しばかりしています。


あまり映画鑑賞に執着がない私が唯一、何度も見返した映画が
邦題「ワイルスピード」、The Fast and The Furious。
2作目で「やっぱり焼き直しは駄作だ」と感じて

確か4作目を劇場で観て「とってつけた展開の、続編でどんどんダメになっていくヤツだ」と見切りをつけて
そこから追い掛けるのをやめて初作ばかりを何度も何度も観ていて。

更に間を飛ばして「スカイミッション」を観たから、
もう展開がワケ分からなくて、完全に置いてきぼりを食らって
そして「アイスブレイク」を飛ばして 最新作の「ジェットブレイク」を観たのでもう、、、笑

その、私の中でブツ切り視聴だったシリーズを
アマプラで全部繋げました。イッキ見です。


登場するウェポンの荒唐無稽感はどんどん増していくし
死んだはずの人は基本、生きてるし
獄中と外の出入りが自由すぎるし
散々な破壊行為をした後にシレッと次のシーンで外国にいたりと
もはやファンタジー映画だな、と薄笑いで観ていられるシリーズではあるんですが


通して見てみて一番刺さったのは
主軸のカーアクションではなくて

ブライアンとミア
ドムとエレナ
それぞれの間に子供ができて
主人公のドムに
命を張った結束の「ファミリー」とは別の
「家族」が発生して物語にうねりが生まれたこと。
ブライアンの視点での「男の喪失感」も
故ポールウォーカーは微細な表情の変化でうまく表現してくれていたと思う。

これがなんだかとても深く深く刺さってしまって
この映画シリーズが公開された過去のそれぞれの年代に
ちゃんと各作を追っていたら
内容を汲み取っていたら
こんなに自分の「家族観」が硬直したままにならずに
何か氷解の糸口が掴めたかもしれないなと
とても後悔しているのです。

もう、今さら後悔しても何もかもが遅すぎるけれど


私は健全な、いわゆるふつうの家庭に育ったけれど
心理的には非常に「家族感」が薄い環境だったから
自分に『本当の家族』を形成できる気がしなくて、というか自信がなくて

自己肯定感も低いから
自身の不健全な恋愛関係構築のクセの向かう先に
「たどり着いたたった一つの」愛、みたいなモノには出会えなかったし

男勝りに育てられたから男子たちの自由な側面に多分、憧れがあって
「女の人生は子供を生んだら子供のもの」という意識が強くて
何も成し得ていない自分の人生、に未練があって
結婚して子供を作りたがる男とは溝を深めていって
最終的には破局するというのを繰り返したものです。

でも

結局、

女はソレでいいんだ
という視点が
もっと若かった頃にこのストーリーを通して自分にフィットしていれば
こんなに価値観を拗らせたまま老いずに済んだかもしれないな

って
いま、凄く胸が苦しいと感じています。

「男の世界」全開のアクション映画の中にあって
女性の扱いが軽過ぎる、と
レティ役のミシェルロドリゲスが苦言を呈したというのは
当時リアルタイムで見ていたニュースだから知っていた
当時は「まぁ確かに武闘派女優さんにとっては不満があろうよ、全作に必ずハミケツのおねえちゃん達が踊り狂うシーンもあるし、添え物感は否めないよねぇ」くらいに捉えていたのだけど

今は視点がかわって
「だって "This is a man's, man's world" なんだから」って思ってる自分がいます。


幼い頃から母が私にかけていた祈り=呪いは
『1人でも強く生きていけるように』

いやぁ、キッチリ、ご期待にお応えするレールの上を走っておりますね笑
うわああああああ!降り損ねたあああああ!
ってアタマ抱えてますなう、です😅

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