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音楽と記憶、その狭間で

ある音楽を聴くと、その曲に関わる記憶が想起されるのはよくある話。
実際、受験時によく聞いていた曲を聴くと受験の辛い記憶がよみがえる。

この効果が一番強いのは恋愛。
前の彼女がカラオケで歌った曲、好きだった曲、彼女に勧められて聞くようになったアーティスト。
4年間の話なのに、今も思い出してしまう。

ちょうど一年前、失恋をした。
片想いで振られることはわかっていたが好きだったので告白をした。
告白の直前、そして振られた直後、僕は星野源を聴き続けた。

そして今、好きな人がいる。
来週告白しようかと考えながら、藤井風の『満ちてゆく』を聴いている。

前の彼女に振られたときに出会った「四月になれば彼女は」(川村元気)の映画公開とともに、自分にもまた彼女ができるのだろうか。
とてもまともじゃない恋心に苛まれながら
恋を失ったときに好きになった話を、また違う形で愛することができるのだろうか。

答えの出ない問いは、夜を辛くする。
ただ、藤井風の声だけが僕を包んでいく。

頭痛がする。寝込む。
恋の病というのは本当で、4年前の自分が重なる。
これほど、人を好きになるのは久しぶりで
そしてもう人を好きにならないと思っていた。
そしてちょっとは大人になって
人を好きになって寝込むことなんかないと思っていた。
なんだ、4年前と何も変わってないじゃないか。

とりあえず、明日は布団から起き上がり
公開初日の映画を見に行こうじゃないか。(試写で見たけども)

まともに生きるのに恋愛は本当に邪魔で
感情がここまでぐちゃぐちゃになるのはまじで病気だと思う

これを打ちながら泣いてるし。

「好きな人に好かれることはまずない」(今泉力哉)
この言葉を反芻し
でも好かれることを願っているし信じている自分がいる。



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