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クリーンルーム(無菌病室)も色々あるってよ

~冒頭~

みなさん「無菌病棟」、「無菌病室」って
どんなイメージありますでしょうか?
いや、ないな。。
私、考えた事ないし。。

現在、私は封印されています。

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敢えて例えてみると
この壺の中にいる感じです。
雑菌から避けることが出来ています。

この病棟にお世話になって早5か月。
この5か月間で知った仕組みと
この有難さを書いてみようかと思います。

~無菌病室とは~

血液疾患などの治療に用いる病室のことを指し、徹底した空気清浄を行い、陽圧化して外部の空気が室内に流入しないようにしたりするらしいです。
一応、清浄度は国際標準化機構等を代表するISO規格により規格化されています。
新型コロナで陰圧とかよく聞きますが、
私のイメージでは
陰圧室は内部の気圧を低くすることで、外に細菌などが漏れ出さないようにして、
陽圧は内部の気圧を上げることで、外からの細菌などが入らないようにするという感じです。
合ってますかね?
ただ、無菌室にも汚染空気を封入する事を目的とした陰圧の無菌室とかもあるらしいです。

~クリーンルームのクラスについて~

私が今いる場所はISOクラス5という場所にいます。
その前までの化学治療ではもう少し低いクラスの場所にいました。

こういった部屋というのは何も私のような血液疾患患者の為ばかりではなく、
例えば、食品加工や電子・精密・半導体などの製造などまた、実験・研究など色々な用途で使われているそうです。

私は現在、造血幹細胞移植を行っております。
移植前には前処置によって血液細胞がほぼ破壊されます。
破壊されると何が起こるかというと空中に浮遊しているカビや菌などに
よって風邪やウイルス性の病気に安易になってしまう状況であります。
なので、「身体が弱っている内は綺麗な空気の場所にいてよ」が
クリーンルームの意義です。

クリーンルームには国際規格がありまして、
ISO基準 14644-1(JIS 準拠)というものがあります。
1立方フィートあたりの空気に、
粒径0.5 µm以上の塵埃(粒子個数)が
いくつあるかの数字でクラス訳をしています。

要は塵埃はゼロにはできないので、
何個あるかでレベルが変わるとのこと。

私の今いるISOから「バイオクリーンルーム」と呼ばれるそうです。

とりあえず「ややこしや」ですが、厳重な管理のもと、
私は命を永らえているということ。

昔はこんな施設無かったんだもんね。
時代の変容とは凄いものです。

~末尾~

菌を入れてはいけないせいかはわかりませんが、
私の病棟は12歳以下の入室は禁止されています。

この病院でもISOクラス5の部屋は全30床の内6部屋です。
さっさと治して次の人にこの部屋譲らないとね。

医療資源と言いますが、医療資源って人材リソースもあるけど、
例えば病床のリソースとかはこういうことなのかな?
と入院しながら思いました。

まだまだ世の中知らないことが沢山ある。
日々是勉強。
それではさようなら。