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【インフレ×円安】 企業の値上げが"結果的に"家計のプラスに 投資家のFIREへの旅路 第239回

世界中でインフレが進行中!
エネルギー問題が主な要因だけど、日本の場合は、さらに円安が影響が影響しています。

さらに、極端に値上げを嫌う国民性が企業を追い込み、それが、給与に影響し、結果的に、消費者の生活を苦しめます。

企業は、値上げをし、利益を確保し、給与に反映し、また商品が買われるという流れを作るべきです。

暴利を貪っている訳ではなく、企業間の取引値が確実に上がっているのです。


【円安】

2021年11月24日現在、ドル円は、115円台で推移しています。
円安になると、海外から物を買うときの仕入れ値が上がります。

これが、ガソリン価格の高騰に拍車をかけています。

また、食品や、工業の部品などを輸入が必要なものがあるので、そういった商品も値上がりします。


【企業物価】 前年同月比 8%上昇

企業間の取引額は上がっています。
BtoBの取引については、値上げが起こっているということです。


【消費者物価】 前年同月比 0%以下

企業物価に対し、家庭ではほぼ上がっていません!
これは、携帯料金の値下げも影響してるのですが、最終の小売価格を上げにくい現状も反映されています。


【世界との比較】

消費者物価  前年同月比

アメリカ 前年比 6%
ドイツ  前年比 4%
日本   前年比 0.1%

このように、日本だけ極端に低い結果となっています。
これをみても、日本がどれだけ値上げをしにくい国がわかりますね。

この日本の国民性が、結果的に家計の首を絞めることになります。


【スタグフレーション】

日本は近年デフレ脱却を目指して、経済政策を打ってきました。

そして、今、インフレの入ろうとしています。
このインフレへ移行が、ガソリン高騰、円安という要因であるために、景気が良くなって物価が上がるという流れではありません。

この状態を、スタグフレーションといいます。

理想的ではない、インフレという訳です。


【企業の利益】

企業の利益とは、売値-仕入値の差異です。
この仕入値が上がっているのに、売値はそのままであれば、当然、利益が減ります。

では、利益はなぜ必要か?

それは、企業の維持に必要なのです。
設備投資、固定費などがありますが、一番は、従業員の給与の支払いです。

利益が減れば、給与、賞与は、理論的には減ります。
企業努力をしても、この状況では、給与が上がることはないでしょう。

そうなれば、結果的に、影響を受けるのは、家計です。

家計の負担を抑えたいと値上げを拒否することで、回り回って、家計を圧迫する訳です。

真っ当な商品、サービスに真っ当な料金を支払うことを、日本人は進んで行うべきです。

【まとめ】

インフレについて考えました!

エネルギーという根本の価格が上がる中で、物価の上昇は避けられません。

また、
企業は利益が出なければ、サービスや商品の提供を維持できません。

それらが維持できなければ、結果的に不便になり、困るのは消費者です。

そして、消費者は同時に労働者でもありますから、
利益が出ない会社の給与が上がることはありません。

どこかで、我慢が必要になると思います。

消費者、メーカー、企業が同時にウィンウィンとなることは不可能でしょう。

しかし、長期で見ていくと、値上げという一つの痛みで、
社会全体がプラスに推移することは明らかです!!

そういった意識を持って、物価上昇を眺めてみましょう。

きっと、穏やかに過ごせると思います。



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