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石丸伸二さんから学ぶエンタメ術

こんにちは!サウンドブリックスの上野です。
僕は普段映像に音楽や効果音をつける「音響効果」という仕事をしています。

少し前になりますが、東京都知事選が行われ、話題になってましたね。結果は小池百合子さんが3期連続の当選を果たしましたが、その裏で2位の投票数を獲得した石丸伸二さんも注目が集まりました。

政治的な発言はするつもりはないのですが、石丸伸二さんの言動がエンタメの考え方に反映できるかもしれないと思ったので、個人的な考察を記事にしてみたいと思います。

石丸伸二さんはSNSの活用を駆使して、若い方の支持を多く集めていたことで知られています。選挙前でも注目集めていましたが、特に話題を集めたのが選挙後です。

「NHK首都圏ナビ」より 年齢別の投票割合

メディアに対して、強気な態度や、質問を質問で返すような発言がみられ、SNS上では「石丸構文」などと揶揄されていました。どちらかといえば「やりすぎだ」と批判している方が多かったように思います。

ただ、僕自身はこの石丸さんの選挙後の行動は恣意的なものだったのではないかな、と考えています。理由はあえて普通はやらない発言を公の場ですることにより注目を集めることができるからです。結果選挙後は、テレビや雑誌などのメディアのみならずSNS上でも議論を巻き起こし、当選した小池さん以上に石丸さんの話題でもちきりとなりました。これは石丸さんご自身が自分の意思で仕掛けた戦略だったのではないかと感じています。賛否両論はありましたが、注目を集めたこと自体、今後の様々な活動において有利に働くことが多いのではないでしょうか。

また、石丸さんは選挙直後の強気な発言が目立った後に、「グッド!モーニング」に出演をし、アナウンサーの質問に対して、紳士的な回答をする一面を覗かせました。そのことが「ワイドナショー」に取り上げられ、当日ゲスト出演していた古舘伊知郎さんが「ホワイト石丸とブラック石丸を使い分けていて、この一連の流れをひっくるめて石丸さんの演出だったのでは」とコメントしていました。これは僕も同意見です。

石丸さんはかねてより「政治のエンタメ化が必要」と謳っています。
今期都知事になることはできませんでしたが、若い人から注目が集まっているというのは事実であり、政治のエンタメ化にはある程度成功したといってもいいのではないでしょうか。

話を「エンタメ」に絞ってもどします。
結局のところ、真意はご本人にしかわかりません。
ただ、僕が思ったのは「ホワイト石丸」と「ブラック石丸」という存在が感じられたようにギャップは自分自身で意図的に作り出すことができる、ということです。

落差をつけると作品が面白くなる

そして、そのギャップこそがエンタメの真骨頂でもあり、コンテンツに彩りを添えるコツではないかなと感じています。
例えば真面目な話をしている中で、急にボケたりすれば、そのギャップで笑いはより面白いものへと昇華します。音効的な視点で言えば話の中で流れているBGMを、面白いコメントの前でカットアウトするというのもギャップを意識したテクニックといえるでしょう。

笑いだけでなく、サスペンスや恋愛ものなどさまざまなコンテンツで「ギャップ」は使われていますが、クリエイティブな制作をする上で、意識して組み込むことは大切なことだなと感じています。

以上、「石丸伸二さんから学ぶエンタメ術」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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