〈RHYE〉が日本語で歌ってる?いや!〈King Gun〉の「白日」だった!
こんにちは!音楽活動はじめました!ヤナギサワシュウスケです!記事だけではなく今後、恥ずかしいデモ音源も公開していきますのでよろしくお願い致します!(最近バタバタで遅れてますが宜しくです)
その曲を最初聴いたとき、「RHYEの新曲か?んっ?日本語で歌ってる!」それが4人組バンド〈king Gun〉(キング・ヌー)の「白日」だ。
【まずRHYEって誰?】
簡単なプロフィール
RHYE(ライ)カナダ出身のヴォーカル〈マイク ミロシュ〉とデンマーク出身の主に楽器を担当している〈ロビン ハンニバル〉からなるデュオ。2010年から活動開始し、デビューアルバム「Woman」をリリース。現在ロサンゼルスを拠点に活動している。マイクの歌うまるで「シャーデー」のようなヴォーカルとR&B、SOUL、オルタナティブ、アンビエントやダウンビートを融合させたサウンドが魅力だ。
キング・ヌーは名前こそ知っていたが曲は全く聴いたことがなかった。彼らのプロフィールはきっと皆さんのほうが詳しいと思うので控えさせて頂く。〈Suchmos〉もそうだが、“いわゆる日本でもこんなサウンドができるバンド”というのは野暮だし、時代遅れだと僕は思っている。彼らのようなバンドはもう“洋楽っぽい音”では片付けられない。今は世界の情報が同時進行で知れる世代の感覚と日本の音楽特有の【ハイブリッド】な感覚がある。
king Gun 「白日」
①【緻密に計算された 美しく散らかったミクスチャーロックサウンド!】
~バラバラの素材を引き寄せる「雑味」~
何度も言うが僕はこのバンドは詳しくないし、そこまで曲も聴いていないが、聴いていくうちにそんな印象を受けた。ファルセットで歌う「井口理」さんのヴォーカルの繊細さは〈マイク ミロシュ〉に通じるところはあるが、〈RHYE〉の極限まで余分な部分、成分を抜き取った素材を活かす美しいサウンドとは正反対なサウンドだ。
全体にザラついた肌触りにも似た感覚。今で言う〈ローファイヒップホップ〉感とロックサウンドのザラつきが絶妙な綱渡りような「アンバランスさ」は後半になるに連れて歪んだギターの音と共に偏りが徐々に加速していく。
ブラックミュージックとロックサウンドの融合は昔からあるが、配分や切り取る部分が新しくとても絶妙だ。そして甘美なピアノが隠し味のように支えている。
サウンド面ではザラつきとアンバランスさという「雑味」が心地よく、聴き飽きない。
【歌詞の中に眠る雑味と引き立たせる2人のヴォーカル】
この歌詞の捉え方は人それぞれだと思うが、内容は聴いてみて感じてほしい。この歌詞の持つ“ぬぐい切れない過去の後悔”と“それでも前に進もう”という相反する人の心の【雑味】がこの曲の肝で〈言葉、リズム、ハーモニー〉この三つがアンバランスに細かく支え合っているのがこの曲の最大の魅力だと僕は思っている。
歌も同じく後半につれてなめらかなラインが細かいリズムの変化と歌詞が共に徐々に形を変えてこの2人のVoの個性が曲の世界観をより引き立たせる。
大袈裟な表現かも知れないが、スイカに塩をかけるように、人生も辛い事があったからこそ幸せがより引き立つように、あまりにも形作られた“美”ほど醜くなっていくのかも知れない。そうではない事を音楽は教えてくれる。
こんな素晴らしいバンドやサウンドはもちろんその曲の中に眠る【新しい価値】を自ら創っていけるのか、どうかが今後の日本の音楽のみならず世界の音楽がより輝かせる要素の人だと思う。このKing Gunというバンドはその可能性の〈一つの光〉になるはずだ。
10月11日にリリースの新曲「傘」
〈写真 音源引用 AppleMusic〉
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