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プレイアブル 008『刺激追求したい衝動』

辛いものは好きか?そう聞かれたら、嫌いではないが得意ではない。そう答えるだろう。しかし、「これはとてつもなく辛いから、使う時は気をつけてね」そう言われて差し出された自分の知らないものがあった時、あなたはどうするだろうか?私は迷わず手に取り、ほんの微量、試すようにしている。むしろ、試さずにはいられない衝動が私の手を勝手に動かし、気づいたら実験している。そんな感覚である。

このように、持ってきてくださった香辛料の一つ一つの違い、食べている料理に1番合うものはどれか等、丁寧に御説明頂いた後には、それは全部実験する以外の選択肢は私の中にはない。皆無である。ワクワクの泉で満たされ、早く実験させて欲しい。そう感じる。

自分の知らない世界を知りたい。経験したことのない体験をしたい。できるかできないか、上手くいくかどうかなんて関係ない。とにかく味わいたいのだ。知らない世界を。知らない体験を。未知の感覚を。とにかく試してみたいのだ。誰もやったことのないことを。誰も思いつかないことを。人から白い目で見られることもあるけれど、それでもやりたくて仕方ないのだ。失敗はつきものだし、当初持っていた燃えるような情熱を、冷めずに諦めずに続けたいと維持できる事柄はそう多くはない。それでも、やりたいんだ。でも、時々寂しくなることもある。一緒に実験してくれる人、一緒に失敗しながら、笑いながら、カバーし合いながら成長していきたい人と一緒にいられたら幸せだなぁと、いつも思っている。なかなか簡単な話ではないけれど。そんな孤独を抱えながら、どこか人には見えない心の底で迷いながらも、芯の部分には『実験したい』という欲求が途絶えたことはないかもしれない。

自己信頼をもっともっと深く持てるようになりたい。そのために信頼に足るほどの、確固たる知識や情報を少しずつ増やしていきたい。体験で味わった感想だけでなく、相手の事実を知りたい。それが食べ物であれ人であれ何であれ。体験に対する仮説や考察は、基礎知識や原理があってこそ確固たるものになる。それがなければ全て空想の世界の話になってしまう。私が言葉で創りたいのは、現実と空想との架け橋となれるような、どちらも行き来できるような、そんな肌で感じ、味わえるリアルな不思議な世界。言葉で味わうバーチャルリアリティの世界。なのかもしれない。

誰のためでもなく、ただただ自分の中から湧き出てくるプレイアブルな感覚を書きなぐることで、自分自身が少しずつ明確になってきている。上記の言葉も初めて言語化された。もっともっと、これからも続けていく。誰に見られようと見られまいと、とにかく続けていく。存在させてもらえることに感謝しながら。

出会う『人』『物』『場所』が感じさせてくれる幸せ、感動。一人でも多くの方に『胸が震える』をおすそ分けをさせていただくために、あなたのサポートを最大限活用させていただきます。よろしくお願い致します。