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今時はサンタだってSNS使うんだよ

サンタからの手紙だよ


 はい、みなさんこんにちわ!サンタクロースですよ。
お久しぶり。一年ぶりですね。
 こんなインターネットの時代にも、1年に一度だけ使える神様から授かった「サンタマジック」が使えるのは12月24日の夜のみ。インターネットとかVRとか5Gなんて時代だからパーッと行きたいところですが、そこはひとつひとつできることからコツコツと、ひとりひとりへ思いを込めて。雑にならずに真心込めて。きっとそんなメッセージが込められているんだと私サンタは思うわけです(笑)
 最近クラブハウスとかスペースでの会話に夢中になっているサンタですが、やっぱりTwitterやInstagram、Blogでの時間をかけてゆっくり思考を巡らせて書くのも趣があって好きなんです。
 

みんながみんなサンタのことが好きなわけじゃない


 サンタも色々とエゴサーチをする訳ですよ。今時。するとやはり独自のプレゼント発信文化があったり、伝統が残ってるエリアではあまり好意的に思われてないとこがあるみたいね。さらに、小さい頃に舶来文化を好まない家庭だったり、クリスマスの夜に大失恋したりと、個人的にもサンタのことをウエルカムじゃない人たちもいるみたいなんだね。
 でもね、サンタはわたくしサンタのこちらの想いを、ある意味一方通行でも構わないので、贈るおもい、思う想い、手を差し伸べる想いを静かに静かに誰かに、世界に、地球に届けたいというワタシの想いなんですね。この気持ちを誰かが少しでも受け止めてくれて、同じように誰かに、届ける想い、贈る想い、そんな輪が広がって違う思考や文化の方々とも、共感できたらいいかな?って、正直わたくしも師匠の派閥の想いを通り越している訳ですよ。

サンタに目覚めるタイミング



 あっ、今師匠と言ってしまいました。テヘペロ。そうなんです。サンタクロースって一人じゃないんです。いや、ひとりなんです。えーと、サンタクロースはひとりです。地球が一つしかないように、サンタクロースも一人なんです。けれども地球の上には何十億人の人々が暮らしてます。みんな地球に暮らす同じ地球の住人です。サンタクロースも一人ですが、そのサンタクロースの想いを受け止めた人。小さい頃にサンタからのプレゼントを貰って大人になった人。サンタからのプレゼントが貰えなかったけれど、大人になって「何そのサンタっていうイベント!めっちゃCOOLじゃん超ヤバいんだけどぉ」思った人。
 わたくしサンタ弟子は子供の頃はまだ我が家にはクリスマスという文化は来てましたが、サンタクロースという文化までは来てなくて、ケーキとプレゼントはあるのですがサンタはいませんでした。そしてクリスマスの2日後に誕生日も来ますし、兄弟の誕生日も近く、クリスマスのプレゼントは誕生日があるからまとめて1個でした。そんなある日、友達の彼女さんがクリスマスにプレゼントをくれて、誕生日はまた改めて違うプレゼントを!と言って人生初の「クリスマス専用プレゼント」を貰ったわけです。

一番小さな一番素敵なクリスマスの夜に



 そして学生時代の最後の冬に、思い出に残るオリジナル雑誌を仲間で作ろうという計画が始まり、みんな学校もある、アルバイトもある。卒業して就職活動もある、年末で家の用事もある。そんな中で取材して文章を起こして、仲間のアジトに集まり、夜な夜な編集作業に勤しむ訳です。そしてクリスマスなんてものはすっかり忘れ、当然そんな話題はみんな口にも上がらずにいた。そんなクリスマスの夜に、仲間のアジトに集まる時、ふとそいえば今日はクリスマスだね。なんて思い出した人がいて、みんなが集まると、質素ではあるけど暖かい、小さなケーキがあったり、ファーストフードの唐揚げがあったり、近所の文房具屋さんで急遽買ってきたクラッカーがあったり、すっかり忘れていた締め切り迫るクリスマスの夜に、みんな手を止めて、小さな小さな、心のこもったクリスマスの夜を過ごしました。ちょうどクリスマス特集の雑誌を作っていて、自分たちがクリスマスを楽しまないだなんて。きっとこれがわたしが最初に味わったサンタマジックだったかもしれない。ちょうど教会へクリスマスの意味をインタビューに出かけたり、クリスマスにまつわるショートストーリーを作ったりしている最中でした。

あれからクリスマスが一番大切な夜に



 ちょうど世間ではバブル真っ最中で、豪華なホテルは全て予約でいっぱい。有名ねケーキ屋さんはとうの昔に完売。クリスマスのために一年が回って、2ヶ月前からラジオではクリスマスソングが流れ、クリスマスが経済の商戦として持ち上げられて、JRや大手企業のCMはこぞって話題になるCMを作り、音楽業界は話題になるクリスマスソングで目白押し。そんなちょっとずれたクリスマスが盛んなタイミングで、もしかしたら人生で一番小さくて一番ステキなクリスマスを迎えられたのは、これからワタクシがサンタクロースとして生きていく、任命式だったのかもしれない。

贈り物をもらう日から贈る日へ



 クリスマスといえばプレゼントを貰う日。でもあるけれど、もう皆さんにはお分かりかな?クリスマスは誰かにサンタの想いを贈る日なのです!小さい子供たちが少しずつ大人になって「なんだ、サンタなんていないんだ。だってあれ、うちのパパだったんだ」なんて言いますけど、それ、正解!サンタはいますよ。サンタはひとりしかいないから、なかなか大変。そんなサンタに任命されたパパが、サンタクロースの弟子としてキミにプレゼントを送った訳です。
 隣のお姉さんがサンタクロースに連れられて遠くに引っ越してしまった。という歌がありますね。あれもキミに隣のお姉さんから独立して、今度は自分のステキなサンタクロースを見つけなきゃ。というサンタからのステキなメッセージだったんです。えっ?今この文章を読んでくれてて、気持ちが暖かくなった?誰かに優しくしてあげたくなった?おっ、ステキですね。それ、もう貴方がサンタクロースになった証です。はい、今日から貴方はサンタクロースです。この瞬間が貴方がサンタになった任命式です!
 これからステキな贈る喜びを分かち合いましょう!それは貴方のお子さんですか?恋人ですか?それとも同僚やお仲間ですか?それが地球の裏側まで届くといいですね!では貴方の幸運を祈る!

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