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札幌にシングルオリジンで抹茶を飲む文化を作りたい


抹茶を飲むということ


今は若い方だけでなくある程度年齢層が上がった方々の間でも、お茶が飲まれなくなってきています。特に抹茶は少し特別な存在になっていて、今日では茶道をしている方々しか飲む機会がないと言ってもよい状況でしょう。

抹茶のお菓子やデザートはたくさん販売されるようになりましたが、ここで用いられる抹茶は製菓用のものであり、茶道用と表現される飲用の抹茶とは品質が異なります。問屋に出荷する前の荒茶の段階で、製菓用と飲用では10倍ほどの卸値の差があり、製菓用が増えても飲用の出荷量が減少している現状では、お茶農家の収入としては苦しいものがあります。

私は高校で茶道部に入ったことをきっかけとして、途中お休みを挟みながらも今日まで29年間茶道のお稽古を続けています。抹茶がなくなっては茶道の存続にもかかわることなので、美味しい飲用の抹茶の普及には何か力になりたいと考えていました。

お茶農家さんとの出会い

昨年クラウドファンディングのサイトで、あるお茶農家さんの記事を見つけました。宇治茶の主要生産地である京都の和束町に、若い人たち、中にはそもそもお茶生産とは関係ない土地で生きてきた人たちが集まって農業法人を立ち上げ、耕作放棄地を耕して有機栽培でのお茶の生産を始めたとのこと。お菓子などの商品開発も自社で行い、海外へのECビジネスも積極的に展開しています。

高齢化がすすみ農地が荒れていくと思い危惧していたところに、若い人たちの素晴らしい活躍を見て、遠く離れた土地にいながらとても嬉しくなり支援を行いました。

そして今年4月、クラウドファンディングのリターンとして、茶畑ツアーに参加するためこの農家さんを訪ねました。茶畑はちょうど抹茶や玉露の葉にするための被覆をする直前の段階で、品種ごとの成長の差や被覆準備等も見られて、貴重な体験となりました。スタッフの方も遠くから来たことを歓迎し、暖かくもてなして下さいました。

この訪問に先立ち、上記農家さんから抹茶を取り寄せるようになりましたが、ここでの説明や商品自体から、初めてシングルオリジンの抹茶というものを知るに至りました。普段お茶屋さんやスーパーなどで抹茶として売られているものは、コーヒーでいえばブレンドの状態であり、コーヒーにおけるモカやブラジルなどのように茶の木それぞれに品種や由来があり味も違うのです。

京都市内にはシングルオリジンで抹茶を提供するお店ができていることを雑誌で確認していたので、チェックしていた数店も訪れました。立地やメニューは様々で、店主の考えで表現の幅はある分野だと感じました。

札幌での展開を見据えて

私の住む札幌では北海道という土地柄のためか、地産地消の考えが無意識の内にあるようで、抹茶で仕事をしようと考えていると周囲に相談すると、北海道で生産されていないお茶をなぜわざわざ京都から取り寄せて飲んだり販売したりする必要があるんだという反応をする人たちがいます。

でもそう言う人たちも、アフリカその他の国々から輸入した豆を、アメリカで焙煎して更に日本に輸出し販売しているスタバには、何の違和感もなく通っています。つまりは見慣れてしまえば疑問を持つこともなくなり、受け入れやすくなるということなのでしょう。

茶道をしている人は抹茶を美味しいと言います。茶道をしていない人は抹茶を苦いんでしょうと言います。味覚が違うのでしょうか。いいえ、そもそも抹茶を飲んだことがあるか否かだけの違いなのです。飲む機会が増えれば、抹茶に対する先入観も変化することが期待されます。なので抹茶に触れる機会を増やす活動を私はしていく考えで、今準備をしています。


希望する支援について

4月の京都旅行から戻って以来、これほど豊かな種類のあるシングルオリジンの抹茶を北海道の人たちは全く知らずにいることを残念に思い、知り合いのお店で紹介するイベントを行いました。ただこのような活動はやはり継続しなければ多くの人に広まったり地元に根付くことはないため、自分で小さな専門店を開きたいと考えるに至りました。

現在日本政策金融公庫に事業の相談を始めたところです。事業計画を立て始めて、全くこれまで見えていなかったことがあることを多く知りました。事業については公庫が連携する機関や知人に相談して内容をさらに練っていく予定ですが、あちこちから指摘されるのが周知・宣伝について。SNSは勉強しながら最近色々なものに投稿を始めていますが、やはりこの部分のサポートが必要で、この点への支援を期待して応募しました。記事として多くの人の目に留まり、興味を持って頂けたりアドバイスをいただけると嬉しいです。

年明けにはお店を開くことを予定し物件探しもしており、内外装費や設備費に充当できる支援も求めています。業者はまだ探している段階のため見積もりもありませんが、100万円を当該費用に支援していただけると公庫からの借り入れも大分抑えられると考えています。

もし年明けすぐお店を始められたとしても、周知・宣伝はその前後に集中かつ継続して行わなければ集客につながらないため、支援は来年3月までを希望しています。

これまでの活動はFacebookを見て頂くのが一番わかりやすいと思いますので、以下をご参照いただきますようお願いします。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100006770147318


お店は単なる飲食や販売の場所としてだけでなく、インスタライブやYou Tubeの撮影・発信の場としても活用する予定です。札幌からシングルオリジンの抹茶の魅力を発信する、そんな夢の第一歩にお力添えをお願いします。


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