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占いは幸せの魔法にも呪いにもなる!原宿ほしよみ堂.ココヨミ.大文字メロウ先生『これ一冊ですべてわかる!チャット占い革命』を読んで【占い師蒼樹のエッセイ】

占い師としてのキャリアを考えている方、特にチャット占いに興味がある方にとって、必読の一冊が登場しました。
原宿ほしよみ堂で活躍し、電話占いヴェルニや『ココヨミ(CoCoYomi)』でのチャット鑑定で人気を誇る大文字メロウ先生が、占い師としての豊富な経験を基に書き上げたこの本は、チャット占いの魅力とその実践方法を余すところなく紹介しています。
かつて看護師として15年間のキャリアを積みながら、7年前に副業として占いを始めた大文字氏。2023年に専業占い師としての道を選び、看護師時代の2倍以上の収入を得るまでに至ったその経験から、チャット占いの可能性と利便性を説いています。
チャット占いは、対面占いとは異なり、24時間いつでもどこでも実施できる自由度の高い仕事です。その特性により、収入面でも魅力的であり、家事や子育ての合間にも無理なく行える点が大きな利点となっています。本書では、誰でも簡単に始められるチャット占いのノウハウが具体的に解説されており、ちょっとしたコツで大きな成果を上げることができることが強調されています。
さらに、大文字先生は占い師の育成にも力を入れており、チャット占いが苦手な人でも上手になるための勉強会や、プロの占い師向けのレッスンを定期的に開催しています。本書はそのノウハウを惜しみなく公開し、初心者でも確実にステップアップできる内容となっています。
占いのスキルだけでなく、売れる占い師になるためのマインドセットも学べるこの一冊は、チャット占い師として成功を目指すすべての方にとって、心強いガイドとなるでしょう。
準備はできましたか?さあ、レッスンをスタートしましょう!

この本を手に取った時、最初に感じたのは「チャット占い」というものの新しさと、占い師という仕事の可能性だ。著者である大文字メロウ先生は、看護師から専業占い師へとキャリアチェンジを果たした、まさに「人生のタロットカードを大胆に切り直した」人だ。その物語に引き込まれるのは当然である。

本書はチャット占い師としての成功へのロードマップを、初心者にも分かりやすく示している。冒頭で「特別な才能やスキルは不要」と断言されているが、これは多くの人にとって勇気づけられる言葉だろう。チャット占いの「リアル」な日常から、「ゼロからのスタート」であっても成功できるという手順まで、細かく解説されている。このあたりの具体性がとてもありがたい。

特に心に響いたのは、リピーターを獲得するための「〇〇しないこと」についての章だ。占い師としての技術だけでなく、心構えや顧客との関係性を築くためのコツが満載で、まさに「プロの極意」を垣間見た気がする。メロウさんの経験に基づいたアドバイスは、現実に即していて説得力がある。

そして、チャット占いの魅力を語る彼女の熱意がひしひしと伝わってくる。場所や時間に縛られない働き方、そしてそれが収入にも結びつくという点で、現代社会における理想的な職業の一つとして描かれている。また、占いを教える楽しさについても語られており、彼女がどれほど占いを愛しているかがわかる。読者としても、その情熱に背中を押されるような感覚になる。

占いの世界は、まだまだ未知の領域が多いと感じていたが、この本を読むことで、少しそのベールが剥がされた気がした。メロウさんが「占いが大好き」という言葉に嘘はない。彼女の実体験に基づくアドバイスをもとに、チャット占いの世界に飛び込む準備ができたように思う。

もし占い師を目指す人がいるなら、この本は必読だろう。チャット占いのやり方だけでなく、その背後にある哲学や心構えまでをも学ぶことができる。さらに、メロウさんのように自分の道を切り開く勇気をもらえる一冊だ。

反面教師としての「呪いを吐く占い師」

本書の中で、特に印象に残ったのがこの箇所(引用します)

占いは幸せの魔法にも呪いにもなる
占い師として活動する上で覚えておいてほしいのが、言葉の影響力です。占い師が発するネガティブな言葉は、時として相談者に大きなダメージを与えます。
私がはじめて占いをしてもらったのは、今から2年前。中学生の時、母に連れられて行った地元の占い館で60代くらいの男性占い師に見てもらいました。当時の私は、椎名林檎、宇多田ヒカル、Alko、BUMPOFCHICKENなどが大好きで、3歳から習っていたピアノで作曲をしたり、中学にあがってすぐに初めてギターを買って、友達とバンドを組んだりと楽しく音楽活動をしていました。
私が将来歌手になりたくて音楽の専門学校に通いたいということを話すと、その占い師は、分厚くて漢字がたくさん書かれた古書を無言でペラペラとめくり、口を開いたと思ったら、「あなたには歌手の才能がない。看護師か公務員になりなさい」と言いました。
あの時の緊張感と、血の気が引いた感覚を今でも覚えています。

中学生の私は、相当ガッカリしたんだと思います。そのあとに、「才能があるならもうなってる」とか「歌手になるよりも親孝行をしなさい」とか、長々と説教が続き、恋愛のことをみてもらったような気もするのですが、まったく記憶に残っていません。
占いの結果を真に受けた両親の反対で、音楽の道を断念し看護師になりましたが、人間関係や激務に疲れ、たびたび体調を崩しました。休みの日も頭の中で医療機器のアラーム音がずっと鳴っていて、どこかにでかける気力はありません。心と身体がほとんど休まらないまま休日が終わり、また慌ただしい日々がはじまります。そんな仕事を15年間も続けました。本当は看護師になんて全然向いてなかったのですが「ほかの仕事なんか私にはできない」と思いこんでいて、転職するという選択肢が思い浮かびませんでした。
あの占い師に言われたことが『呪い』となって、私を縛っていたのです。しかし、マヤ暦と出会ったことがきっかけで占いの勉強をはじめて、それが新たな趣味となり、副業として占い師をはじめます。転機がきたのは、数年前にtaka先生をSNSで知り、はじめて原宿で鑑定を受けたときです。
きみ看護師になんか向いてないよ。なんで続けてるの?
と笑顔で言われたのが衝撃的でした(笑)。
あまりに驚いたので「えっ?どうしてですか?」と何度も聞き直しましたが、すごく嬉しくて、泣きそうになったのを覚えています。私はtaka先生の鑑定で、あの23年前の呪縛から、嘘のように解放されたのでした。
(そのあとに「向いている職業は占い師、教師、音楽家」と言ってくださり、さらに泣きそうになりました。)
今はこうして、念願のほしよみ堂に所属できて占い師専業となり、楽しい毎日を過ごしています。歌手にはなれませんでしたが、趣味のバンド活動を再開して、パソコンで作曲をしたり音楽活動もできています。
「あのできごとがあったから、今のわたしがある」と思うことがないわけではありません。
でも本音をいえば、まっさらだった中学時代の自分の可能性を否定し、踏みにじった占い師のことを、本当は今でもまだ恨んでいますし「未来ある若者の可能性の芽をつぶすような占い師を、この世から撲滅したい」という、強い信念があるのです。
私のように、占いで言われたネガティブな言葉を、ずっと何年も引きずってしまう人もいます。占いは、幸せの魔法にも、呪いにもなるのです。
特にチャット占いでは、文章が残るし、対面や電話占いのように話し方でのニュアンスが伝わりません。どんな言葉や表現で結果を伝えるのかによって、まったく変わってしまうこともあります。今は占い師の講師としても活動していますが、「占いを『呪い』とし使うのではなく、その人が幸せになれる魔法をかける占い師になってほしい」そんな願いをこめて指導にあたっています。
思いに共感してくださる生徒には、「わたしが学んだすべてをお渡ししよう」という気持ちで、日々レッスンをしています。

占いには、人の人生を左右する力がある。だが、その力は両刃の剣だ。正しく使えば人を励まし、未来を切り拓く希望を与えるが、誤れば「呪い」としてその人の可能性を奪い、人生を暗転させてしまう。残念ながら、この記事に登場する占い師は後者に属する。若き筆者の夢を無情に否定し、可能性の芽を摘み取った彼の言葉は、未来への扉を閉ざすものであった。

「あなたには歌手の才能がない」という一言は、無責任な断定に過ぎない。それがどれほどの重荷となり、どれだけ長く筆者の人生を縛り続けたかを、彼は知る由もなかっただろう。占い師としての役割は、相談者の未来を見通し、その人が持つ可能性を最大限に引き出すことである。だが、この占い師はその責務を放棄し、安易に他人の人生を決めつけるという、まさに「呪い」をかける行為に走った。

人々は未来に対する不安や希望を胸に、占い師のもとを訪れる。占い師の言葉は、その人にとって道標であり、時に灯火となる。しかし、無責任な発言や一方的な決めつけは、相談者にとって呪いと化す。筆者が述べているように、占い師が放つ言葉は、時に相談者の心に深い傷を残し、長い年月を経てその影響が現れることもあるのだ。

占い師は、人の運命を手にする存在であることを肝に銘じるべきだ。相談者の可能性を潰すような言葉を口にする前に、その影響を深く考慮しなければならない。未来を見通す力があるならば、それを人々の希望とするために使うべきだ。「呪い」ではなく「魔法」をかけることが、真の占い師の務めである。相談者を幸せに導くための占い師こそが、本来あるべき姿なのだ。


蒼樹のエッセイ一覧


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