見出し画像

2020/7/29「でかい段ボールとでかい揚げ鶏」

・我が家の玄関には週末からバカみたいにデカくて重い段ボールが鎮座しており、ただでさえ玄関としての役割を果たせていないくらいの小さな玄関がもはや玄関なのかただの路地なのか分からない状態になっていた。

週末から体調を崩していたので段ボールの存在を視界の端で捉えつつも見て見ぬふりをしていた。ヨレヨレの体で奴と対峙したら死が確実にこちらに近づいてくる。届いた段ボールを受け取る時ですら軽く死にかけたのだから、ちょっとした子供程度の重さがあるこいつに軽い気持ちで手を出すわけにはいかない、流石に死因が「段ボール」ってのは字面が情けなすぎる。

そんな訳で我が家に突如としてシンボルエンカウントタイプのボスが玄関に現れてから数日。体調が大夫戻ってきたので取り敢えず奴を玄関から部屋の中に移動させようと覚悟を決める。

手が回せないほど大きな巨体をあれやこれやと試行錯誤しながら移動させる。サイコロのように転がしてみればいいのでは?と思ったが中身が心配だったので自制。こういう時にタイミング良くサイコキネシスなんかに目覚めて片手で段ボールをヒュンヒュン出来るようにならないかと思いながら体中の力を振り絞り鬼の形相で段ボールを動かしてました。フンギィィ!!ってなってた。


画像1

やっとのことで部屋の中に運び入れる事が出来た。ゲーミングチェアって奴です。とにかくデカいぞ、軽く寝れるくらいのスペースは軽く占領されてしまっている。いつまでもこの状態にしておくといずれ段ボール中心の生活になりそうなので急いで組み立ててしまおうと、部屋の中に入れた時点で消えかかっていたやる気の火に薪をくべる。

私知っているよ、こういうのって一度やる気が無くなると何もかもがどうでも良くなってやる気が自然回復するまでしばらく放置してしまう奴だ。

やる気を燃やせ!命を燃やせ!何もかもを燃やし尽くせぇ!!


画像2


やる気に満ち満ちたその手は固く封じられていた段ボールをこじ開ける。ペリペリと小気味いい音を奏でながら剥がされていくシール、これだけ大きいと開けるだけでも一苦労なのだがやる気に満ちた今の私ならばこの程度は造作もない。

段ボールの中を見るとこれでもかと言わんばかりに椅子の部品が詰め込まれていた。部品の海の中から説明書を探す。見つけた説明書には無数の部品がこの段ボールに入っていることを私に教えてくれた。

やる気の火はいつの間にか消えていた。そういえば私は今日体調が悪かったな、体調が悪いというのに重労働をするわけにはいかない。椅子の組み立ては体調が戻ったらにしようか。

誰に聞かれているわけでもない質問に対して宙に向かって返答し、開けた箱をそっと閉じる。段ボールを移動して箱を開けただけでも十分頑張ったよ今日は。続きはまた今度にしよう。


画像3


・セブイレブンででっけー揚げ鶏を買った。でっけー揚げ鶏って感じの味で満足。カロリーを摂取している感が凄かった。

お金を捨てるためのドブです。 ドブに捨てるよりも時間はかかりませんので是非。