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感情のシェアが人間関係の深さをつくる〜『伝える』と『反応を受け取る』のコツ

HSPさんが生きやすくなるための心と身体のプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

3月も終わりが近づいて、もうすぐ新年度ですね。
新しい部署や新しい職場など、新たな人間関係を間近に控えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

新しい環境の中で、どうやって人間関係を築くのか。
これはHSPだけではなく、全ての人にとって一番のテーマかもしれませんね。


HSPは内向型であっても外向型であっても自分の内側で起こることから深く影響を受ける

HSPには内向型・外向型という分類があります。
内向型の方は、行動や経験を楽しむよりも、心の中で思っていることや考えていること自体を楽しむタイプ。
外からは止まっているように見えるけれども、実は自分の中に起こっていることを感知したり、知識を入れること、学習することなどで楽しみ・エネルギーを得ていく人のことを、内向型というふうに定義しています。
そしてHSPさんの中には内向型の方がとても多いです。

外向型は、刺激追求型という言い方で知られていますよね。
High Sensation Seekingの略で、HSS型と名付けられています。
この傾向を持っているとしても、HSPという特性がある場合は、
自分の中で起こっていることを考えたり、感じたことから影響を受けたり。
内面で起こることを大切に考えたりしてる場合が多いです。

新しい環境の中で、どうやって深い人間関係を築くのか。
このテーマに対するヒントとして自分の感情をどこまで人と共有するかというポイントを挙げたいと思います。


これ、国民性によるのかな?〜思ったことをすぐ相手を共有する習慣のフィリピン人

昨年フィリピンに滞在する機会があったのですが、
そこで感じたのは、フィリピン人の方って『思ったこと』と『表現すること』の距離がすごく近い国民性だな、ということでした。
何かのきっかけで話題が生まれたときに
フィリピンの人たちから、

「それいくらだった?」
「その体験どうだった?」

ということを躊躇なくストレートに聞かれることがよくあったんです。
もちろん全員が同じ温度感ということはなくて、それぞれのキャラクターの違いはありました。

それでも例えば「昨日○○へ行ったんです。楽しかったわ」と切り出したときに
それってどんな感じだった?
よかったの悪かったの?
お得だった?いくらだった?(→これは特に、日本人は聞かないですよね笑)
というようなことを、思ったままに聞く人がやたら多かった。
日本ではそれこそ「ズケズケ聞くねあなた・・・」というニュアンスかもしれません。笑

嬉しい、悲しい、寂しい、疑問に思う…など、自分がいろんな感情を感じて、身体のなかに衝動が起こるときがありますよね。
感じてからそれを誰かに伝えるまでの距離が短い、
また伝えるハードルが低いのだなということを非常に強く感じました。


【思う】と【伝える】の温度差〜日本は?

日本の中であっても、感情や自分が思ったことを口に出すまでに時間がかかる地方と、割とすぐに口に出す地方とで、地域性の特色がありますよね。
わたしは幼少期に家族で15回引っ越した経験があり、
幼心にもそれを感じていました。

また、大人になって全国に講演に伺わせていただいていると、
主催の方から「こちらの地域では、思ったことがあったとしてもそれをすぐに質問として口に出す人は少ないんですよ(だから質問がバンバンでないかもしれないの意)」等をあらかじめ言ってくださるときもあって面白いなと思っています。

例えば、北陸とか東北の方では「そんなにぱっと質問などが出ないかもしれません」と主催者の方が言ってくださることが複数回ありましたし、大阪とか神戸といった関西では思ったことを割とすぐに口に出される方が多いという印象があります。

もちろんこれはいい悪いじゃないですよね。
そういう違いがあるというだけであって、正しい正しくないとか、こっちの方がいいよねという話ではありません。
でも確かに言えることは、自分の感情をどこまで出すか、もしくは出せるかが、人や地方によって違いがあるということです。


そして普遍的な意味では、世界のどこであっても

自分の感情をどこまでシェアできるかは
人間関係の親密さ・深さと関係があるということ。

そのことを思います。

感情が動いたことや、
感じていることを出せる相手とは
安心感がありませんか?


そして、これが今日の最重要トピックなのかもしれませんが🤣

HSPとしての相手の顔色の理由は、予測と外れていることも多い

です。

【伝える】

【その反応を受け取る】
は完全に分けて考えましょう。

それが、社会で軽やかにうまくいくコツと言ってもいいかもしれません。


人間関係の深さ、繋がり感、この人とすごく友達だなという感覚というのは、どのくらい感情を見せられたかに深く関係しているとさきほどお伝えしました。それはその通りです。
(ネガティブな感情や嫌な感情も全部出すのがいいのかということは
また違うテーマになりますから今日は置いておきます。。)

自分の中に湧いた違和感、感謝、人や物事への好きの気持ち、こういうことって日本人はなかなかに口に出さないと思いませんか。
出してもしょうがないしって思ってる人もいるかもしれません。
職場の人間関係の中だけではなく、友達関係や趣味のつながりなんかでも言えることです。

でも、気心がしれた仲間や関係のなかでは
思い切って自分の言いたいことをシェアしましょう。

この間この番組見たんだけどさ、なんかちょっとざわっとしたんだよね…
などのすごく正直な、自分の弱みも含まれるように感じるようなこと、
これを伝えられると
人間関係の距離って縮まります。
相手の感情脳である辺縁系に響くからです。

でもその次が問題。

伝えたあとの、反応の受け取り方

なにかを伝えたあと、相手の顔色を読むことができすぎるHSPさん。

これ言っても大丈夫か?

と考えることが、HSPさんは特に多いと思います。
小さい頃から何となく感じている人が多いと思いますが
HSPさんは感じ方が周りとちょっと違っているので、
自分の予測とまわりの反応が同じでないことがよくあったと思います。

考えていることをしれっと言ったときに
「まわりの会話が一瞬止まった」とか

たいしたことないよねと思って言ったことに
「逆に注目が集まりすぎて驚いた」とか。

そう感じたことがあるのではないですか?


でも、ここからが丁寧にお伝えしたいことなのですが

え?とか
微妙な空気・・・

とか感じたとしたら、
それは相手が

①ただ思いを巡らせている
②ただ単になんて言えばいいかわからない
③気にも留めていない

のどれかであることのほうが多いのです。

自分に対して拒否感やいやな感じをはっきりと持っている人は
実は少ないです。(もちろん個別の事例をきちんと考える必要はありますけれども)


こちらが伝えたことに相手が深く好意的に反応できなかったとしても、それが嫌だったとか、何か変な感じを覚えたということではない(ことがおおい)
ということをわたしたちは覚えているべきかもしれません。

HSPのような神経処理の深い人が何か言ったときに
一瞬その意味の深さについていけなくて相手が黙ったり考えていたり、結局わからないからスルーする、ということは非HSPの方にはどうやらよく起こることのようです。
(これはたくさんの方にインタビューしてわかりました)

スルーした本人は瞬時に肯定も否定も相手の言うことを分析していなくて
もっとアバウトに聞いておられるということです。
一般社会では会話など一瞬の出来事で、気に留めていないことが多いですから。
相手の言うことの意味を、受け止めてすらいない、聞き流していることもある。

これが違いとしての
「神経処理の深さの違い」です。

共感を得られず「でもさ」と言われたときも、それは相手が拒絶したとか
こちらの言うことに嫌な感触を持ったことはまるで違うときも多い。

かえって、相手の方は本質的すぎる話題についていけない自分を少し劣っているように感じたり、
どうやってついていったらいいかわからない感じがしたり、
そんなときに人は
ちょっとすねたナナメ45度な態度をとっちゃったりするものです。
「うるせー、黙れよ」みたいなことです。
HSPばかりが気弱なのではなくて、
そんなことを非HSPさんも感じている場合だって、多いということを知っておくのも良いことかもしれません。


今日のおすすめアクション

それは
自分が思った個人的なことを伝えてみるということ。

相手を攻撃する内容ではないことなら、大抵は言っても大丈夫です。
相手を攻撃したり、自分のことをわかって欲しいと相手に求めるような発言でないことであれば
自分の思っていること、好きやわくわくなど自分の感情が少しでも動いたこと、それは困ったね、なんてことも含めてうまいタイミングでセンスよくちらっと相手と共有するっていうことをやってみましょう。
センスよく、というのは深刻になりすぎないということです。

相手から弱いと思われるんじゃないか、というようなことも含めていいと思います。
やっぱり隙のある人には愛嬌がありますから♪
この人正直だなと思われる人に敵はいないと思いますよ。


まとめです。

①HSPは、平均よりも神経処理が深いので、相手の顔色を読みすぎることは
かえって弊害になることが多い。

②ん?と相手の反応に拒否とか否定とか困惑を感じたら、
「今の言葉、ストレートすぎたかな、困惑させちゃいましたかね?」と聞いてみましょう。たいていは違う答えが返ってきます。

③人間のつながりは、どれだけ感情を共有できたかによって「つながり感」が醸されます。ネガティブで相手に負担をかけないことなら、思い切って共有してみましょう。軽やかに♪ センス良く♪

もうすぐ新年度ですね。

人は軽やかな人に集まります。
お試しくださいませ♪

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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上記があまりにも難しく感じてしまう方は、身体に防衛反応が強くあるかもしれません。
一度セッションやイベント、プログラムをお試しくださいね。
そういうしんどいワールドからは抜けられます。
抜けた世界がどのくらいラクで明るいものか、人生のなかでの価値を実感しながら強みで輝いていただきたいです。


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心と身体のつながりの視点からHSPさんが苦しさ、しんどさを脱ぎ捨てていくための6カ月オンラインプログラム
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プログラム詳細についてぜひこちらの記事からご覧ください。

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いくら「その行動をかえろ」と言われても
身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。

上司に「そんなに色々考えずに、まずはやってみろ!」と言われても動けないことがあるのは、アタマではいくらそれがやるべきことだとわかっていても、身体の反応が違う方向を示すからなんです。

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また、ご質問やご相談は公式LINEやInstagram(@souiucoto_hsp)のDMにて
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