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【HSPの転職⑥】ずっと続く不安やグルグルはレジリエンスで乗り切る

生きづらさを卒業して働く=HSPのための自律神経ケア×強みプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

引き続きHSPさんの転職シリーズをお送りします。
HSPさんの転職に重要なこととして
1.人生の羅針盤があること
2.レジリエンス(自己回復力)を備えていること
3.強みと適性をしっていること
の3点をお伝えしているところです。

レジリエンスってなに?

この1.と3.は別にHSPじゃなくてもそうじゃない?なんて声が聞こえてきそうですが、その通りです。
HSPは少数派であることによる傷つきを抱えやすいし、不安察知能力が高い特性がありますが人生に向かっていくということにおいて
他の人と違うことはないですよね。
人生の羅針盤(=熱量好奇心興味)、強みと適性を知っていく。
これは巷でもよく言われていることかなと思います。
2.のレジリエンスだけはHSPさんに特に特に必要なことでもあります。

HSPさんは特に刺激に圧倒されやすく、疲れやすかったり、人から言われたことを真に受けすぎたり、反芻しすぎてしまって深く落ち込みやすかったりします。
このレジリエンスとは、簡単に言うと圧倒されることがあったり、感情のアップダウンがあっても、自分のご機嫌力をアップする回復力のことです。
身体も心も簡単に疲れから戻っていく力、短時間に健康になっていく力というわけです。

wikipediaによれば
心理学におけるレジリエンス(resilience)とは、社会的ディスアドバンテージや、己に不利な状況において、そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力と定義される[1]。自己に不利な状況、あるいはストレスとは、家族、人間関係、健康問題、職場や金銭的な心配事、その他より起こり得る[2]
「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」「再起力」などとも訳されるが、訳語を用いずそのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。

wikipedia


神経処理が深いことで起こること

HSPの方で、不安になりやすいという方は多いです。
何かを始めようとするとき、
会社の中で何かを任されたとき、
転部するとか責任範囲をもう少し持ってくれないか、
チームの責任者を引き受けてくれないかと打診されるとき…
とにかく新しい状況がやってくるときに、
HSPさんは、えっとって、まず立ち止まって考えるんですよね。

自分の能力的に大丈夫だろうかという不安よりは、自分はそこで擦り切れないだろうか…という感覚のほうが大きいのではないでしょうか。

逆に新しい世界に対して、たとえば「やった昇進!」という感じで、なんの抵抗もなくシンプルに飛び込めるって人がうらやましいという思いが湧くことも多いかもしれません。

HSPは、そこに与えられた情報とか条件、状況、
メンバー、上司の思い、人事部の意図など、たくさんのことに思いを巡らせるでしょう。
起業家の方・個人事業主の方だったら、これ本当にできるかなっていう検証、どのぐらいの時間でどのぐらいのことをやらないとなど、いろいろな角度から考えますよね。
そうやって多くの情報に当たって、それで決めるっていうのがそもそものHSPの特性です。(心配性・気にするなと言われても、多くの情報をたくさん摂取し深く考える、を止めることはできませんw)

このレジリエンスについて皆様にお伝えしてみたいなと思ったのは、以下のことをお伝えしたかったからなんです。


情報処理が深いことと
根拠のない不安や恐れが起こることは、違う

ただ単にざわざわと不安でいるとか、ただ単にずっとぐるぐる考えすぎてしまう、これは大体が発達トラウマと言われる成長期の困難から由来することで、つまりは防衛パターンなんですね。
困難というのは、虐待やいじめなどがあったらもちろんですが
そうでなくてもその感受性の高さによって起こります

トラウマ?そんなのないよ、と思われる方も多いと思います。

そのご両親によって何か身体的な虐待(例えば放置されてご飯をもらえないネグレクトなどの状況)があれば、それはもちろんトラウマ化する子どもにとっての非常事態です。
けれども、そうでなくて、うちはいわゆる普通の家庭だった、
罵声が響く家でもなければ暴力があるようなこともなかった、それなのに大きな生きづらさを抱えているという方もまた多いです。
HSPは感受性の強さや少数派であるということが由来になって、大多数の人にとっては「気にもとめないようなこと」に対して、大きく傷ついておられるパターンも多いです。

兄弟は平気だったかもしれないけれども、自分は本音は言えない、本音を言ったら怒られるとか空気に緊張が走る、と漠然と感じていた、または、言いたいことを言うと(目立つと)人に妬まれるとなどと感じている方もいるかもしれません。
また、ちょっと嫌だと感じても
断る、不快な表情を表に出す、困った顔をするといったことを一切せず、自分の心に起こったちょっとした違和感にさっと蓋をして、ささっと相手に都合のいい返事をしたりすることで生き抜いてきた子ども時代があったかもしれません。
むしろチラリと嫌だなと思ったのに
「それいいですね!」「めっちゃ楽しみです」など、思ってもいな過剰な同調の言葉を言っちゃう、そういう自分に困って疲れているという方もいらっしゃいます。
それは小さい頃、自分が攻撃されないように、または無視されないように
わかってもらえるように、
やり方はさまざまだったけれど
子どもとしての身の安全を確保している、そんなサバイブ術だったわけです。子どもなりの忖度の処世術ともいえるような。
(それは子どもの偉大な本能です)

いつも緊張していることで、ミスをして怒られないようにした時期があったかもしれないし、無意識にいつも気を張っていることでまわりの大人の顔色を見落とさなかったかもしれないし
でもその気のはりようで、へとへとになっちゃった方もいるし、
大人になってもうその必要はないのに、
100%の力を使って求められていないところまで丁寧にやりすぎて、周りみんな帰ってるのに正社員でもない自分が1人で残って頑張ってやってるなんて話はよく伺います。
その生きづらさの現状はさまざま。

声を大にしてお伝えしたいのは

それらの生きづらさは、自分を守るための過去のサバイブのパターン。

そしてそのパターンを持ち続けていると、自律神経が副交感神経(リラックス)に降りられなくて、身体さんは健康から離れていく、ということ。

世の中には自分に言われたことや起こったことが嫌だな、困ったなというときに
忖度せずに(周りの気持ちに共鳴しすぎずに)しれっとその感情を出す人もいらっしゃいます。攻撃するのではなくて、しれっといい感じで言う人。
いい、悪い、ではなくて
そういう身体反応(自分を防衛しなければという神経パターンのなかにいない)です。

HSPは、言葉の強さみたいなもの、
人の語気の強さやエネルギーの質を感じ取ってるので、
自分が嫌だと言ったら、そんな態度をとったら周り(の大人)がどんな顔するかなとか、自分で無意識にこれを言ったらお友達にどんな波紋が広がるかなとか、さっと察知します。(すべてが合っているとは限らないけれども)

そういう自己防衛パターンはこれまで自分を守ってくれたものだった。
自分が大きく傷つかないように、逃げる、戦う、服従する、ごまかす、などの心理を使って、自分という存在が生き延びることを助けてきたのでした。

けれども、社会的な「仕事」「組織」というなかでは、
その子どもの頃の防衛パターンを解除していかないと、不都合です。

(すぐキレる上司、などはこの「戦うの防衛パターン」をまだ使っている人、と言えます。)

感情のアップダウンが激しくて疲れてしまったり、
過剰に同調してしまう自分に嫌気がさしたり、
いつも緊張しすぎていて、整体にいくと「鉄のような背中ですね」と言われたり、それは変えていくことができるもの。


レジリエンス(=自己回復力)をつけていく
〜心配性、不安、合わせすぎなどはその人の性格ではない

ご機嫌力、気分穏やか力というのは神経系の振る舞い・外に対する反応を変えていくことです。
不安が起こる、これは動物として「危ないものからは逃げる」という動きにでるために必要なことですが
それが過度になりすぎるというのは幼少期からの神経パターン=サバイバルパターンなのです。

人に合わせすぎてしまう、
人の気持ちが入ってきすぎる、
リラックスを身体が知らない、

などもみんなそうです。

一方、ハッと気づけば
とてもご機嫌で、楽観的な、心配の少ない世界で生きているように見える人たちもいますよね。

不安になりすぎてしまう、心配しすぎてしまう、
などは『その人のもともとの性格ではない』ので
(赤ちゃんのときからそういう子はいないですよね?
内向的か外向的か、はある程度生まれつきだと思われますが
恐れの感情が生まれ落ちたときからセットされている赤ちゃんは見たことがありません。)


1回発達トラウマの不安の境地に陥ったらもう解除できない、ということではない。つまり、解除できるよということを今日お伝えしたかったのです。

そして、転職という大きなエネルギーが必要なことを考える中では、このレジリエンス(=神経の回復力)、すぐに安心安全の穏やかな気持ち、何となく自分にはできるって気持ちに戻れるということが大切です。
自律神経のセルフケアをちゃんと自分で身につけた折には、感覚過敏が少なくなったり、いわゆる自律神経系の不調みたいのも減ります。
不都合なことすべてが周りの責任であるように感じるヒリヒリした状態も自律神経系の振る舞いが原因なので、それに対しても状態をラクにしていくことができます。
人は防衛の状態から探索の状態に入ることで、いろいろな職場で力を発揮できるようになります。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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<お知らせ>
自分と本気で向き合いレジリエンスを手に入れる
【そういう個と。】プログラム11期のご参加受付が始まりました

そういう個と。プログラムの第11期は2月17日より6ヶ月。
ありのままの自分と出会い、生きづらさを卒業しましょう。
本気でご自身の【生きづらさ】からくる【働きにくさ】を変えていきたい方のご参加をお待ちしています。神経生理理論をもとにした体感と理論のプログラムです。

本プログラム内で時間が決まっているのは月に一度あるグループセッション3hだけ。
ポリヴェーガル理論ベースに進んでいくとご自身の反応パターンがかわります。
あなたはの強みは?そのモヤモヤの原因や働く現場のアサーティブコミュニケーションなどの学びは、約80本用意されています動画や音声のメール講座にて、ご自身の興味と生活時間を加味しながらお選びいただくことができます。

11期はそのグループセッションが土曜日の夜7時スタート、各回3時間(最終日のみ修了式を含め4時間)での実施です。日程は以下の通り。
2/17・3/23・4/20・5/18・6/15・7/13(最終日のみ23時まで)

■人間関係のお悩みが絶えない方
■自分の働き方にもやもやがなくならない方
■疲れすぎると思っていらっしゃる方

どうぞご参加ください。
(休職後、服薬治療が終わってもう一度社会で自分を活かしたい!と思われる方もお待ちしています。)
お申込みは2024年1月6日より開始予定です。

◆プログラムに参加された方たちが、どのような変化をとげられたのかをこちらのマガジンでご紹介しています。
「あ、タイミングかも!」と思われた方、2024立春後にはじまるプログラムにてお待ちしております。ラクに強みでイキイキと働いていきましょう!

また、ご質問やご相談は公式LINEやInstagram(@souiucoto_hsp)のDMにて
いつでも受け付けております。
11期(土曜日の夜)は時間が合わない、という方は12期以降の申し込み開始通知のご案内も可能です。お気軽にご相談ください。


公式LINE (約1,500名ご参加)
HSPさん3大強みの簡易診断を無料プレゼント中です。
自分の強みはどれなんだろう…?と自分のタイプが気になる方は
まずは簡易診断をやってみてくださいね。選択式、5問で終わります◎


◆主宰 皆川公美子セッション
生きづらさ解消&転機・強みに関しての現時点と進む指針を得られます。
(自我統合カウンセリングは、自我状態セラピー、ソマティック心理学の技法です。サバイブな幼少期が人間関係を邪魔している?という方どうぞ。

仕事や転職のことは、キャリアコンサルティングとストレングスファインダー理論によって進めます。ボディワークは満席につきご新規受付停止中)

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