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土とエスプレッソの通ずる話し

前回、土についての記事を書きながら、エスプレッソの作る過程で似てるなと思ったことを、今回書いてみようと思います。

前回のnote

土の話

良い土、を考えた時に思うのは
適度な粒度で空気を含む土です。
”クッションのように柔らかく、根張りも良く、水を吸着しすぎず、程よく湿りけがある状態”が良いです。
この土壌が作れると、微生物が生きやすく、自ずとフカフカした土を作ることができます。
それは、最高のオアシスにいるような気分でしょう。

こうして、文字では簡単に伝えることができますが、実際やってみると、時間が掛かり、僕も試行錯誤の中でやっていますが、良くも悪くも答えが未だ埋もれている状態です。
土地が答えを出してくれるまで待つしかありません。
この話はまた別の機会にまとめたいと思います。

本題はこちら

農業では、畑を年中まわしていくことが重要です。
作物を植えるまでにいくつか作業があります。
畑を耕運
・追肥
耕運(慣らす)
作付け準備
作付け
していきます。
その結果、ちゃんと根を伸ばして、栄養を吸わせることで、収量高へと繋がります。
野菜だと数ヶ月、果樹だと数年、育つ土台作りとなる作業です。

ここから、日々、農作業をしていると、エスプレッソを作る作業と似てるなと、感じる部分があるのです。

エスプレッソの話

エスプレッソは、どんな珈琲でも設定してしまえば抽出が可能ですが、きちんと液体を作ろうとすると、適した焙煎が必要になります。
それは、適した土壌を作ることと同じことで、適していなければしっかりと液体に表れます。

極端な浅煎りや深煎りは、赤土や灰色土と同じように、詰まりやすいです。
茶色や黒に近い茶色をした土が良いように、中煎りから中深煎りが抽出しやすいのも、面白いことに焙煎豆の色と似ています。

まるで、土から生まれた珈琲が土に還っていくようですね。
珈琲豆に共通して感じる土地風味はまさしくそれです。
珈琲を通して世界中の土を味わえるのは、毎日土に触れてる身からすれば楽しさしかありません。

ここから、エスプレッソを作るときに行うことも被ってきます。
土の性質=焙煎度合い
となることを考えると
・豆を挽く=耕運
・慣らす=追肥後の耕運
・固める=作付け準備

を終えたら
抽出=作付け
になります。

どう育つか、植えてみなきゃわからないように
どんな液体になるか、抽出してみなきゃわかりません。

”農と濃”の面白さがこうして繋がるとは思いませんでした。

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