ラグビーW 杯は大変盛り上がりましたね。
運営も素晴らしかったし、日本代表の活躍によってさらに盛り上がりました。

でも、この大会を開催するということはだいぶ前から準備されていたんだと思います。
普通に想像するに、想像だけど、開催を夢見る人が、開催国として恥じないように、まずは自国のラグビーのレベルを上げ、自国開催では優勝を狙えるぐらいを目指そう!と。

そうなると、ラグビーにいい人材を集める必要もあるし、それも含めラグビー人口を増やす取り組みをしなければならない。
ラグビー自体の魅力は語るまでもないけれど、日本が魅力的になるためにはなんと言っても国際基準にならなければならない。

それは大変なことだったと思います。
ラグビー業界全体で取り組まないことには始まらない。
裾野を広げる。
子供達が参加する、ラグビーのクラブチームからはじまり、学校のクラブ活動、社会人リーグ。
まぁいろんな取り組みをしてきて、4 年前の南ア戦の奇跡があり、今回の大会の大成功があるんだと思います。

これをプロデュースした人がいるとしたらそれは天才ですね。
4 年前までは、日本のラグビーが世界に通用するとは誰も思ってなかった。
そもそも体格が違うし。

信じていたのは選手達と関係者だけだと思う。
その人達の夢がまさに奇跡を起こしたんだよな。
何年前からの夢だったのか。
誰も信じないことをやってのけた。
日本のラグビー界は素晴らしい!
このラグビーW 杯は、まさに日本が世界にあるべき姿として改めて教えてくれたような気がします。

ラグビーってなんであんなに面白いんだろう。
俺も高校の部活でやってたけど、人生の全てをかけてもいいぐらい面白いと思ってた。
人生かけるほどの選手じゃないという現実を目の当たりにして、卒業後は一ファンと経験者としての立ち位置になっちゃったけど。

だいたい自分より大きいやつが自分より早く走るし、自分より小さいやつに吹き飛ばされるし。
そもそも、ラグビーって痛いよね。
練習や試合の後、みんな打撲だもん。何やるにも痛い。
野球とかは打撲って怪我じゃん。
ラグビーは打撲がプレーだからね。

高校からラグビーを初めて一番衝撃的だったことが選手主体ってこと。
高校の部活でも。
試合でも監督はスタンドに座ってる。
試合前とハーフタイムの時にしか選手と触れ合わない。
何も指示しない。
試合が始まったら選手達が自ら考え行動する。
これに衝撃を受けました。

野球をやっていた経験から、野球はその真逆で、1球1球、1プレー1プレー全てサインが出る。
打つな見逃せというサインまで出る。ラグビーにはそれがない。
高校生ながらラグビーをやっているというだけで、大人として認められたような気分になったのを覚えています。

最近は、30 年ぐらい前からルール進化して、トライが四点だったのが五点になったし、ラインアウトのリフティングなど細かな部分で数多く進化を遂げて、安全面も含め、ラグビーそのものの素晴らしさを活かせるよな改革が行われてました。
選手の交代が認められたりした部分では、だいぶ戦略的になって監督が試合に関わるようになったのかもしれませんが、昔は笛が鳴ったら笛が鳴るまで選手達自身で戦うものだった。

ラグビーのしびれるところはさ、試合がおわったらノーサイド。
このノーサイドっていう精神が最高だよね。
これがあるから在らん限りの力を振り絞って戦える。
本気でぶつかり合える。
素晴らしい!
ラグビーって紳士のスポーツって言うけれど、ノーサイドの精神や審判の存在意義もそれを表していますね。
ラグビーをはじめとするスポーツも仕事や人生に通ずることがとても多いと思います。

仕事はラグビーのように、社員一人一人が会社のことを考え行動しパフォーマンスを発揮し成果を上げる。
と言うのが理想だと思います。
一方、野球のように、一つ一つ指示をし管理して進めていくというのも素晴らしいと思う。

で、どちらがいいと言うことではなく、
結局、どちらの要素も必要だと思います。
社員育成はラグビー、マネジメントは野球。

会社経営、仕事という競技で人々に感動をもたらせたら最高ですね。