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住宅専門FPが教える 家づくりの「平均の罠」

数少ない趣味の一つに「ウッドデッキでの焚き火」があります。
やる度に思うのが「ひとりキャンプはじめようかな…」

でも気になるのは、
キャンプ用品一式のお値段…。

「アウトドア用品 初期費用 平均」でググると
キャンプ用品一式のお値段の平均 23万円!
う~ん、ナカナカ…。

ここで…「平均の罠」にハマった自分に気づきます。

例えば・・・
ある路線バスに50人の乗客が乗っていたとします。
その乗客の平均体重は60㎏でした。

そこに体重200㎏のお相撲さんが乗ってきたとします。
平均体重は何㎏になったでしょうか?

答えは62.7㎏です。
…ちょっと平均を引き上げましたが、大して変わっていません。

では、同じバスの乗客50人…
その乗客の平均資産(貯蓄額)は500万円だったとします。
そこへ、日本一の資産家・ファーストリテイリング(ユニクロ)の社長・柳井正さんが乗ってきました。
(この際、柳井正さんが路線バスに乗るか?ということは考えません… 😅)
因みに柳井正さんの資産は3兆500憶円(!)です。
そのバスに乗っている人の平均資産はいくらになったでしょうか?

589億2205万円です!

もう こうなると「平均」は
我々が期待する「目安としての数字」ではなくなります。

こんなふうに「平均」とは、身長とか体重とか ある程度 範囲の決まった中でのバラつきであれば「目安」として使えます。
(身長20メートルの人間はいないので…)

でも、上限がないもの、青天井のものは全然「目安」にはならないんです。

家の平均価格
住宅ローンの借入額
頭金の額

家一軒に何億円、何十億円をかける人がいる中、
「平均」は全く目安になりません。
(先日オープンした麻布台ヒルズが、日本のマンション価格の平均を爆上げさせたのは いい例です…)

家の購入という人生最大の出費をするとき
「他の人はどうなのか?」
「目安はどんなもんか?」
…って、ついつい気になってしまいます。

でも、あてにならない「平均」に惑わされず、
自分にとって最適な予算をFPと作り、
自身にとって快適な家を建築士と創る…

そんな「自分の軸=アイデンティティ」って大切です。

…で、キャンプ用品。
自分の財布と相談しながら、自分が「カッコイイ」と思うモノをボチボチ買い足していこうと思います。
青天井の予感です…🥲

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