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トンチキ乙女ゲー仕事術~恋深×ポモドーロ・テクニックで捗りたい~

『恋と深空』というスマートフォン向け恋愛ゲームがある。
Xでのトンチキ広告が度々プチバズりしているのでご存じの方も多いだろう。ジャンルとしては「近未来ファンタジー3D恋愛シミュレーションゲーム」らしく、いろんな要素を詰め込みすぎている点がトンチキたる所以である。メイドインチャイナの真骨頂とも言えなくはない。
 
しかし、ただの乙女ゲーと侮るなかれ。大前提として、グラフィックがとにかく美麗で、キャラクターたちの息遣いまでがリアルに再現されている。ストーリーやバトルアクションもかなり作り込まれており、メインテーマ曲にはサラ・ブライトマンを登用するという熱のこもりっぷり。ゲームとしてちゃんと成立している一方で、もうひとつのメインコンテンツであるイケメンキャラクターたちとの交流要素も、なかなか手が込んでいて楽しめる。

会話はもちろん、動くイケメンをツンツンして遊ぶと、反応がおもしろい。

そんな『恋と深空』に、この4月から新たなコンテンツ「付き添う」が実装された。運動、勉強、仕事という3つのリアルアクションにイケメンキャラクターたちが付き添ってくれる、タイマー機能である。作業時間は5分~30分まで、5分刻みで設定が可能だ。 

ここで、効率化ライフハック厨である僕は、ピンときた。これはポモドーロ・テクニックに使う絶好のタイマーたり得るのではないか、と。

ポモドーロ・テクニックとは、イタリア人のフランチェスコ・シリロ氏によって考案された時間管理術。集中的な作業セッションと短時間の休憩を交互に繰り返すことで、計画的にタスクを消化でき、作業効率化の面でも近年注目を集めている。具体的なやり方は以下の通り。

1:達成したいタスクを決める
2:タイマーで25分を設定する
3:タイマーが鳴るまでタスクに集中
4:5分程度の休憩 

この2~4のステップ「25分+5分」を1ポモドーロと換算し、タスクの内容に応じてポモドーロをひたすら繰り返すだけ。なお、4ポモドーロが終了したら、15分~20分程度の長めの休息をとることが推奨されている。

もちろん作業セッションや休憩の長さは個々人の特性に合わせて柔軟に変えてもよいのだが、シリロ氏曰く、人間にとって最大限のパフォーマンスを引き出せる時間が25分らしい。実際、経理事務やちょっとした学習などの単純作業は、この方法を使えばガンガン進むので、25分という時間には意味があるのかもしれない。 

ちなみに、ポモドーロとはイタリア語でトマトのこと。考案者のシリロ氏がトマト型のキッチンタイマーで時間を区切って試験勉強をしていたというのが、このテクニックの名前の由来だという。なかなか、かわいいエピソードだと思う。 

ポモドーロ・タイマー

というわけで、早速実践に移る。
達成したいタスクは、この記事の作成。見積もりとしては、2ポモドーロほどで終わるだろう。そして今回この作業に付き添ってもらうのは、ちょっと高飛車だけど愛嬌のある芸術家イケメン・ホムラくん。服装のチョイスは僕の個人的な趣味である。 

愛称はホムたん。なお、作業中は好みの衣装に着せ替え可能。

作業時間は25分に設定。セッションを開始すると、スマホのなかでホムラくんも何かの作業に没頭している。その横顔が美しいので、つい眺めていたくもなるが、今は作業に没頭するのみ。

作業中のホムたんの横顔。カフェで一緒に作業中という設定だ。半裸で。

なお、BGMはカフェの環境音になっていて、遠くでメインテーマの『恋と深空』(by サラ・ブライトマン)が小さく聞こえるという憎い演出。余談だが、この曲がめちゃくちゃいいので聞いてほしい。

作業中、ちょいちょいこっちを見てくるが、ガン無視する。こっちは仕事してんだよ。

 集中していると、あっという間に25分が終了。ピコンという音とともに「【仕事】を続けますか?」という表示が出てくるので、次は5分を設定し、小休憩に入る。

休憩中もホムたんには作業をさせることになる。タイマーなので。

この5分休憩では、トイレに行ったり、コーヒーを淹れたり、ストレッチなどで身体を軽く動かすのもいい。一度ここで頭をリセットして、次のポモドーロに備える。そしてすぐに、集中セッション2回目。

スマホの中では相変わらずホムラくんがゴソゴソしているが、ちょっとした人の気配というのは作業の邪魔にはならず、むしろ逆に集中できる気もする。近年、Xのスペースで無言作業部屋というのが散見されるが、そういうことなのかもしれない。 

作業中にスマホをつつくと、ホムたんが「集中しろ」等、窘めてくれる。 

そんなこんなで2ポモドーロが終了。これ以上やると長くなりすぎるので、記事もまとめに入る。

実際に『恋と深空』の付き添い機能は、ポモドーロ・タイマーとしてもいい具合に活用できた。難点としては、イケメンがそばにいるとタスクに集中できないという人には向いていないということだ。ただ、基本的には作業に集中していれば、イケメンの存在はあまり邪魔にはならないし、むしろイケメンの挙動が気にならないということは、タスクにちゃんと没頭できている(=ゾーンに入っている)証左ともいえる。 

あと、本当に作業を集中して行いたいなら、普通のタイマーを使ったほうがいい。なんならポモドーロ用のタイマーアプリも大量に存在するので、仕事ガチ勢にはそちらをオススメしたい。ただ、推しのイケメンに見守られながら作業をしているという多幸感こそが、この恋深ポモドーロ・テクニックの神髄でもある。その日の気分で付き添ってもらう相手を変えるのも、なかなか楽しい。


もう一人の推し、セイヤくん。とにかく顔がいい。

以上、乙女ゲーを使った作業効率化というライフハックをご紹介しました。世に数多存在する、ブルシットジョブを楽しく消化する魔法のテクニック。5月病が本格化していく季節でもあるので、ぜひ、皆さんも真剣になりすぎず、このようにふざけた態度で、どうでもいい仕事に日々取り組んでいきましょう!

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