46歳留学記㉝ 自分の意見を言う経験の少なさよ…

ここまで英語の授業を受けてきて思うことは沢山ある。
①文法の教え方が全く違う
どうしてこんなに違うのか、どこで変えてしまったのやら…というぐらいおばさんには適応に時間がかかる。
進行形、完了形、仮定法、どれも考え方が違った。
最初からこういうふうに教えてほしかったぜ日本の教育よ…とつくづく思う。誰が変えたんだ、変えたやつ出てこいや!と思うぐらい。

あと文法用語が未だにすぐピンと来ないものがある。
present simple/ past simple 現在形・過去形
present continuous/ past continuous 進行形・過去進行形
present perfect/ past perfect 現在完了・過去完了
comparatives/ superlatives 比較級・最上級
articles 冠詞
obligation/ prohibition 〜しなければならない have to/ must/ should
ability/ possibility 〜できる、〜できそう can/ could/ be able to 
passive/ active 受動態・能動態
modals of deduction 〜かもしれない might/ can't/ must
first conditional/ second conditional 仮定法・過去仮定法
preposition 前置詞
infinitive 不定詞
singular/ plural 単数・複数    その他もろもろ…覚えきれぬ。

ざっと書くと、
⚫現在完了形は時制で考える。これに尽きる。
・過去の経験・最近やったこと・「yet, already」を強調して言う、時に使う。経験したことを時期を限定して言うときはただの過去形(完全に終了した経験を表現するから)になるけど、時期を限定しないで表現するときには現在完了形(経験としては今も続いており、終わっていない)になる。
・あと「since, for」を使うと、過去に起こったことが今でも続いていることを表現出来る。これらを使う時には過去形ではなく現在完了形で表現する。
⚫進行形は「〜している最中」だけじゃなく、
・be going to〜で、今後の予定と今後の意向、根拠のある予測も表現出来る。
・be+〜ing で、今後の予定を強調して言う事ができる。(いついつに◯◯する予定だ)とか。

何せ23年ぶりぐらいに学校に行くから何でも新鮮すぎる。


そして何より授業中に発言しまくるのが慣れていない。特に日本人は黙ってしまう。先生への意見なんて、言ったこと無いよね〜。学校は黙って聞いてないと怒られる文化だから。

だから、授業中に自分の意見を言うことに本当に慣れていないし、自分の考えを言うことの慣れていなさに愕然としてしまう。
授業中に自分の意見を持つなんて習慣が無いからだ。
こりゃ、国際社会に出た時に負けるわなぁ、とつくづく思う。
ディベートする経験なんて皆無だもんなぁ。
もちろん、周りの生徒はバンバン意見を言える。何なら先生に異論を言うし、それも聞いてもらえるのだ。その交渉でテストで✘が◯になるのだ。


すごい。これぞ文化の違いってやつだね。


日本の学校でいかに「あなたはどう思う?どう考える?」と問われてこなかったか、が本当に身に滲みている。
慣れていないし、「正解を言わなきゃ」と空気を読んでしまうのもあらわになった。自分の意見ではなく無難な意見を言おうとする自分がいる。それはもはや自分の意見じゃない。他者の意見を真っ向から否定してもいいのだ、それが自分の意見だから。
「自分はこう思う」という所から練習しないと言えないのだ。それを英語に変換して言うから時間もかかる。


海外のやり方があっている、とかではなく、自分の意見を持ち発表する経験の少なさはやばいと思った。
日本の大学を出てから社会に出た時に「あなたはどう思う?」と問われて答えられないのは当たり前だ。その経験が皆無だし、そんなことを言っても良いんだという選択肢すら学校には無い。
どんだけの先生が正しいのか。

療育の時にやっていた「大人も間違う」ということを教えていかなければならないし、自分が「あれ?」と思うことの大切さも伝えていくべきだとさらに思った。
そして間違うことは悪ではなく、それが人を作るということを伝えていかないと、間違うことを恐れてしまう。今の日本はもうそうなっている。間違えたら冷やかされる対象になるのだ。それを大人が止めなければならない。


なんか本当に、こちらに来て気付かされることだらけで興味深い。
面白い。

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