一人旅は自分と向き合ういい機会

『好きや嫌い、したいことしたくないこと、できることできないこと
心の引き出しに普段しまいこんでいるような
そんな本来の自分らしさと一対一で向き合える旅のひとときに
心地よさを見つけ出す
旅先でのんびりしたり、わいわい楽しんだりしていると
自分らしさがゆっくり戻ってくる感覚も好きだ
そうそう、自分の笑顔ってこんな笑顔だったな
そんな時思う、やっぱり旅っていいなぁ』

8月14日に『場所はいつも旅先だった』を観た。
アマプラのドキュメンタリーの最後に入るナレーションにうっとりして録画した。

8月15日に鼻の手術の予定だったが、留学の出発を考えると術後の予後を見るのには短いので帰国してからでいいんじゃない?という事になり、延期にしたのでバイトも一切入っておらずヒマになったので、ひとまず何か観ようと思って観た。ら、感化されてしまった。

まるまる1週間の休みのチャンスはあまりない。
よし、行ったことが無い道東道北に行こう。

8月15日に出発し、旭川→銀河の滝→北の大地の水族館→おんねゆ温泉→北見
北見では知り合いの居酒屋があるので4年ぶりに再会。
お客さんからオススメを聞き、知床も行ったことないので行くことにした。

8月16日
神の子池→オシンコシンの滝→知床公園→網走
神の子池へ。途中「芝桜公園」と看板を見つけたので寄り道すると8キロ先。まあ行ってみるかと到着するとさすがオフシーズンで誰もいない。しかも公園も開いてない。
改めて神の子池へ向かうとかなりの遠回りになってしまった。
森の中を走り回る、すんげぇ遠い神の子池。
トイレもピンチになってきた。霧も出てきて視界やばかった。
屈斜路湖前で本当に見えなくなる、目の前に真っ暗な口が。トンネルが出てきて死ぬかと思った…対向車もいない、誰もいない。森こぇぇぇぇぇ。
あと人がいるって大事だね。この後二時間半後に見たセブンイレブンの安心感たるや。
やっとの思いで神の子池到着。
誰もいないから野ションでもいいかと思ったけどトイレがあったのではいった。
ハエ7匹と場を共有。排泄中下から空気が上がってきてやばい匂い。本当にヤバイ。こんなの初めて状態。空気が目にくるなんて、今まで経験したことがない。人生知らないことが多いなぁ。
息継ぎを最小限にして脱出。本当にやばかった。この経験の後から「トイレがキレイって素敵」って何回言ったか分からんぐらい、トイレの価値観が変わった。池はきれいだったよ。
カムイワッカの滝まで行ったけど道路が止められており、2方向しかないので仕方なく止められていない方へ行くとそのまま駐車場となり、500円取られる。寄るか寄らないかの選択肢は無い様子で、仕方ないからそこの無料側の散策コースを歩いてきた。知床五胡の公園になっていたが、湖は見えず。カムイワッカの滝は予約制で、バスで向かうとの事。もちろん有料。ええ商売しとるな、知床。
岩があったので登る。オロンコ岩。すんごい急な階段を登りまくった。すごい景色だったなぁ。カモメの鳴き方って悲しい鳴き方するんだな。
網走では夕食難民に。お祭りがあったらしくどこのお店も満席。
絶対に焼き魚を食べたかったので探しまくった結果、一軒入れて良かった。

8月17日
網走監獄→紋別のカニの爪→オホーツク温泉→枝幸
網走監獄、もっとさっくり見れるのかと思ったら見ごたえありすぎて1時間半いた。やはり街の繁栄は何かの犠牲の元にあるんだなと思った。強制労働と犠牲から成る歴史を知った。
次はアルカトラズ島に行ってみたいと思った。
刑務所って異様、少人数で監視できるシステムなので、建物のたたずまいからなんだか見られる感がすごかった。
来たかったカニの爪。面白かったなぁ、これしかなかった。
温泉、海沿いで良かったわぁ。ずっとほんのり牛くさい。
本当はエサヌカ線まで行きたかったけど猿払の宿が全滅で、その手前で泊まることに。大崎旅館、すごい建物だった。トイレ、虫いっぱいだった。
でもトイレがキレイって素敵なの。

8月18日
神威岬→エサヌカ線→宗谷岬→ノシャップ岬→豊富温泉→オロロンライン→留萌→音江
すごい距離走ったなぁ。
北見で教えてもらったエサヌカ線、本当にまっすぐな道一本のみと牛。
誰もいないからどこまでスピード出せるかやってみた。
123キロぐらい、ちょーこわかった。
北海道、本当に広いなぁ。
稚内で絶対に給油しようと決めて再出発。
宗谷岬前に一軒あったけど値段表示がナイ。もうちょいいけるかな、次にしよう、とスルーする、がこれがドキドキの始まりだった。
岬の方に向かうとスタンドがある気配が全くない。
え?こんなさきっちょにスタンドあるか??やべえあと6コマ分ぐらいしかないぞ、ガス欠になったらどうしよう…
北海道旅行最大の賭けはスタンドとトイレだ。
「次にしよう」が本当に賭けで、次の保障が無いし見通しがきかない。
「無かったらどうしよう」と「いやいやいけるべ」の自分が葛藤している。
なんだかんだ、宗谷にあった。よかったぁ~ありがとう出光。
宗谷岬~ノシャップ岬がまた遠い。36キロ。
ここから行きたかった豊富温泉へ。入浴前に宿の確保を。
留萌は全滅で地図上では近場の音江にユースホステルを発見。
泊まったことが無かったので行ってみる事にした。そいで入浴。
宿まで3時間、鹿が怖いので夜は避けたい。入浴20分で終わり。お湯に油分があって不思議なお湯だった。ジンギスカンは次回にする。
オロロンラインすごくきれいだったなぁ。ちょうど陽が落ちる時間帯だった。ユースホステル、留萌の近くかと思いきや調べたら78キロ先。まあいっか。

8月19日音江→妹背牛→月形→275で帰札
そういや妹背牛にダイエー時代の同期がいるな、と思い立って連絡してみる。会えた。
20年ぶり?ぐらいだったけど、お互い体系と容姿以外変わっていない。
1時間半ぐらいしゃべって帰路へ。
幌加内にそばを食いに行こうかと思ったけど疲れて断念。

台風だったけどずっと天候に恵まれ、道北もちゃんと暑かった。32度とか。
後半は宿取るのが大変だった。やっぱお盆あけても混むのね。
自分の性格がさらにわかったなぁ、と思った。
効率よく、合理的に回るのにいろいろ考えている。遂行しようと緊張しているのが分かった。ホホに力が入っている。姿勢も悪いので下腹部に力を入れて座ること。
でもやりたいことをやることで自信が付くこの感じ、やっと出来たと思った。自分を信じて行動すること。
ちょっと勇気を出してやってみること。今頃分かった。
あとやっぱり、知らないことを知るワクワク感がとても強い。
知らない人に話しかけるの、本当に面白い。
不安より好奇心の方が勝った。出来た。
やってみた結果、やっぱり楽しいのだ。
経験は最高の証明なのだ。本当に。
もっとゆったり生きたいなぁ。
思い通りにいかない展開もあり、それもまた楽しめたと思う。
走行距離計1300キロ、やればできる!!!!!!!


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