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考えすぎ成長日記⑭ 音がする覚醒


自分で決めて行動することが自信になるとさんざん書いている。自分に言い聞かせたいから。


今まで何かを決める時、不安が勝り誰かに相談して許可をもらって決めていた。うまくいくかどうか、失敗したくないという思いが強かったからだ。
でも今は自分で決めて行動している。
おお、♫Cause we don't need permission to do somethingここにも推しが♡
失敗しても成功してもどちらでもいい。
自分で決めて行動したという経験だけで得るものがあるし、失敗から学ぶ事が多い。


不安定な家庭、かつ過保護過干渉で育った私はいろいろと与えられる物と与えられる選択肢により自分で考えて決める経験が無く、二十歳前に自分の無力感を感じた。「このままこの家にいたらダメになる」と。
親から出された選択肢を選ぶことが、親の意に沿うことが子どもながらに子どもの役目だと思い込み、それで「いい子」だと判断されると思い込んでいた。
この時点から自分の違和感はちゃんとあったのに、パニック障害や親の依存により実家にいないと不安だと学習していたけど、実家にいても不安だった。やはりどこか辛くてしんどいと思っていた。
自分の感覚は自分にとって正しかった。



過保護過干渉、精神的に不安定な家庭で育った場合、自分のアイデンティティの確立と自信が身につかない。
過保護過干渉により自分で考え決める機会が無く、
精神的に不安定な環境により大人の機嫌に自分を合わせて生きることで、「自分はこれでいい」という自己同一性が育たなかった。
これらを跳ね除ける資質のある子はまた違ったと思うが、私にとってはこの選択が子どもの自分が出来たあの環境を生き抜く最善の判断だったのだ。
よくぞ生きてきた、自分。
子どもなのに偉かったね。
おお、この気付きでインナーチャイルドが17歳ぐらいになったかも。


今読んでいるこど看さんの本で、自分に刺さることばの箇所はやはり自分を救ってくれることばだ。
被虐待児などが殴られても親元に帰りたいと思う心理は、見捨てられ不安からくるものだと思っていたが他の理由もあった。

子どもは未熟だから良くも悪くも大人に影響される。
自分のアイデンティティが確立される前だから影響を受けまくる。
アイデンティティがまだ無く、自他の境界線の区別が無い中で親の不安定や不機嫌があると自分の課題のように捉え、自分が悪いからだと思い込むことがあると、こど看さんは言っている。そして大人のためにいい子になって、一生懸命に頑張る、と。
またまた『これーーーーー!!アタシやん!!』と発見してしまった。
良くも悪くも感受性が豊かで、真に受けて思い込んでしまうルーツはここだった。
人の目と評価を気にしすぎて左右されすぎる。いい子じゃないと受け入れてもらえないという恐怖感の元、完璧主義になりがち。すべては不安からだ。
そして境界線の無さも。


あー分かっちゃった、って感じ。
でもこの分かることがたまらない、分かると今後どうしたらいいのかという次の行動が見えてくる。
私はやはり療育の仕事を通して自分を救おうとしていた。
救われたかったし、現に救われたのだ。
仕事への熱さは「二度と自分みたいな子を出さないようにしたい」という思いだ。この動機だったと、仕事を離れて気付いたたくさんのことの中で一番大きな事だ。
でも今後はもっと俯瞰で、熱くなりすぎないように向き合いたい。
力を抜いて。それこそ境界線を意識しながら。


友だちに「考えすぎ、考えすぎると苦しいからやめなよ」と言われるけど、今までの自動思考だから辞められない。こうして生きてきたのが私なので。こうやって生き抜いてきた。
結局考えることが好きだし、やはり自分を知りたいんだ。
分かってきた自分を大事に、愛していこう。
知った時のひらめきと、その後の行動が分かる。
自分が覚醒する感じ。
でも今後は落ち込むのではなく、冷静に俯瞰で観られるようになりたい。
自分を実験台にして、体験をRPGのように観ていくと面白いかも。
RPGはちんたらしてるからやらないけど。


これは療育で子どもたちにやってきた事と同じなんだ。
自分の課題を知り、それに対して自分で対応していく。
わー個別支援計画書と同じ。
じっくり観察することでお子さんの課題を発見し、それに対して職員がどう対応していくかが自然と出てくる。
そして担当していたお母さんがアタシに言ってくれたことだ!それを今やっているしやれている!
「みや先生が今までアタシたちにしてくれたことを、今度は自分にしたらいいよ」と。おー合点がいくなぁ。
すごいことばをくれるお母さんに出会ったなぁ。ありがたや。


アタシが今やってることは自分を取り戻しているんだと改めて思う。
間違っていなかった。

⚫自分と相談して決めて、行動していく。
⚫もう偽らない、平気なふりをしない。怒りの感情を出す練習を。
私が影で母に当たられてきたことに父が気づかなかったぐらい偽ることを学習してきてしまったから。思いは溜めると腐る。その時にその場で出さないと厄介になる。
⚫境界線
アタシはもう十分大人で、他人に影響される必要はない。人は人、私は私。十分な価値観が確立されてきた。あとはもう人に何と思われようがそれを貫く、表に出していくことでまた人生変わると思う。
⚫力を抜いて適度に。考え方も程度を知ろう。自分はこんなもんだと知る。


自分で自分を認めるという意味と実感が分かってきた。
ニュージーランドへ出発する直前の場面を覚えている。
成田で友だちたちに見送られ、父からLINEが来た時に『アタシはもう大丈夫だ』と何か音が鳴る程自分が覚醒した。
今までの人生の変換期には音が鳴る感覚があった。不思議。
今も音が鳴った。


いいぞ自分。自分で自分を救いに行こう。
明日からの韓国を楽しもう。

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