見出し画像

とくに米国株)情報豊富な海外サイトを使って高配当銘柄を見つける(その1、抽出編)

国内証券会社のスクリーニングには、多々問題があるのでいやになってしまったわたし。残るは現地英語サイトに挑み、豊富な情報から自分にフィットした銘柄を探すしかない、と腹をくくりました。まずは高配当銘柄群をポートフォリオに入れたいので、その抽出に特化したサイトを複数使った探し方をレポートしてみたいとおもいます。

各種、投資情報のスクリーニングの勘所は理解していることを前提に書きます。「権利落ち日って何?」とかなった場合には、そのキーワードで各自その都度しらべてくださいね。

用意するのは、2つの配当情報サイトとスプレッドシート

ひとつひとつのサイトにリストされている情報は、有料会員向けの差別化や、重要度によって情報数が意図的に制限されていたり、シンプルに作られていたりします。そのため、基本的にすべてのほしい情報を1つのサイトですべて見つけるのは無理です。ということで、なるべくほしい情報がリストされている以下2つのページをまず使って、銘柄・配当・配当利回り・権利落ち日・支払日をはっきりとさせようと思います。

*個別銘柄分析に必要なページ群は、これまた別のページを複数使いますので、これはまたの機会に報告します。

さて、

2つの配当検索ができるページをわたしはチョイスしました。The Street.comのDividend Calendarページ
https://www.thestreet.com/dividends/index.html

画像1


Dividendinvestor.comのDividend Calendarページ
https://www.dividendinvestor.com/tracker-demo/

画像2


作業フローのイメージは、こんな感じ。

画像6

Dividendinvestor.comのDividend Calendarページの収集

「7月20日から24日までの権利日になる銘柄を探す」というように、複数の権利落ち日の銘柄を一気に抽出できるようにUI設計がされています。左側のカレンダーで、たとえば上の例だと7月20日を押し、右側のカレンダーで7月24日をチョイスします。何か月先まで抽出可能ですが、膨大な数になるので、実際は必要最低限の期間にするといいでしょう。

画像5

日にちを選んだら、ページ中断右側オレンジのボタン「Go」を押すと、抽出されたデータが下のフレームにあらわれます。これを選択でコピーし、スプレッドシートのタブにペーストします。

TheStreetも、先のページと構図は同じですが、こちらは1日ごとに下のフレームページに結果が表示されます。権利日に銘柄が多数集中する場合には、フレームページが20ページとか続くこともありますので、ひとつひとつスプレッドシートにペーストしていくしかありません。

画像3


Dividendinvestor.comのDividend Calendaをスプレッドシート(わたしの場合はエクセル)にペーストしたのが以下のようなイメージです。いちばん左の肝心かなめの銘柄名が伏せてあります。この銘柄判別を、TheStreetから引っ張ってくるわけです。

画像7

では、それぞれの項目をさくっと。

一番左は銘柄名が入ります。その次の列、緑でくくったところ(Quote)は、その日の市場での終値です。

画像7

濃い青でくくった(Current Amount)とは、直近の配当額です。左の列の(Previous Amount)は、前回の配当額。右の(Div Yield)は、配当利回りです。(注1)

右の緑枠2つは、配当の権利落ち日(Div. Ex Date=Expiration Date)と支払い予定日(Div. Pay Date)です。権利落ち日が当月でも支払いが来月あるいはもっと先、というケースもかなりあるので注意が必要な人は見ておくべきでしょう。

TheStreetからペーストしたデータはこんな感じになります。

画像8

ただ、よくみると「Fund」「Trust」というのは投信なので、会社の抽出にはこれらを除いたもので行います。今回のケースでそれらを濃いグレーで隠すと、調べるのはたった3銘柄になります。

画像9


これらを配当額と配当利回り、(複数日数を一気に調べるなら)権利落ち日の共通点を頼りにひとつずつ調べていくわけです。

配当利回りがあわないことが多い

注1の部分ですが、配当利回りの計算基準が、サイトごとに異なります。参照するときは配当額を出発点に、配当利回り、市場(NYSEかNASDAQか)で合致しているかをさぐっていきます。

銘柄判明!しかし国内証券会社の取り扱いは、4分の1以下くらい

また、これら抽出した銘柄が、SBI、マネックス、楽天証券など、国内証券会社が取り扱っているとは限らないです。当たる確率は4分の1くらいです。

マニアックすぎるお宝銘柄発見!となっても、これらの証券会社はほぼ取り扱いをしていないので、まずは伏せられた名前をある程度の配当利回りの範囲内(5~15%;10%以上の銘柄はほとんど取り扱いがないけれど、たまに当たるのでいちおう調べる)であきらかにし、自分の使っている証券会社で取り扱いがあったら、個別銘柄の詳細分析に入る、というのが効率がよいでしょう。

サクソバンク証券は、米国株ではほぼすべてを網羅しているので検討の余地がありますが、NISAがないので小規模投資家には不利かもしれません。

その1まとめ

ここではまず、配当銘柄抽出をシンプルな条件下(銘柄・配当・配当利回り・権利落ち日・支払日)でリストしようとしました。日本の証券会社でも取り扱っていて、配当スケジュールと投資効率にフィットしたものはないか、と探すと、こうなりました。

米国市場では6000以上の会社とほぼ同数のファンドが四半期ごとに配当を主に実施するので(毎月配当などもある)、権利落ち銘柄が毎日10以上、集中日には300以上がその日をむかえることになりますので、お目当ての銘柄のサイクルを把握するのにまずは直近期日から調べてみよう、としたものです。

直近からおもしろそうな銘柄をチェックリストに入れていき、分析候補を増やすことは、悪いことではありません。

ほとんどの銘柄が国内証券会社の壁でボツになってしまいますが、どうしても取引したい銘柄が多い場合には、国内証券会社に銘柄取り扱いの要望を出すことができます。それを待ちきれなければサクソバンク証券に口座を開いて引っ越す手もあります(ただしNISAがない)。「真の全体情報」の中で、自分が応援したい会社はどこにあるのかを知るうえで、ボツが多くても全体スクリーニングができるこちらのやり方の方が、勝率をあげることができるだろう、とわたしは強く思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?