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ケマーズ配当利回りを77%にしてやった

持ち株のケマーズは、配当を生み出す銘柄として昨年秋から保有を継続している銘柄です。2021年2月26日現在の終値23.53ドルに対して年間配当予定は1ドル。配当利回りは4.24%、というのが一般的な認識でしょう。

しかし、私のケマーズの配当利回りは77%です。7.888ドルが1ドルを生む構図になっています。どうしてでしょう?

わたしは、このケマーズをまだ6株しか所有していませんが、Tポイントから還元したドルで5株分を買ったのです。実際の購入額は、以下になります。

1株 19.68
1株 19.68
1株 21.69
1株 21.69
1株 25.00
1株 26.11

このうち4株分を、Tポイントから還元したドルで買いました。1株あたり1セント、とTポイント株を認識すると、以下のようになります。

1株 19.68
1株 19.68 → 0.01
1株 21.69 → 0.01
1株 21.69 → 0.01
1株 25
1株 26.11 → 0.01

タダ券はもともと私のお金ではなくTポイントから得られたものです。計算上ややこしくならないよう、1株に対して1セントの価値をつけると、上記のような認識になり、それをもとに全株の平均取得単価を計算すると、

1株 19.68
1株 0.01
1株 0.01
1株 0.01
1株 25
1株 0.01
---------------
平均取得額 7.788

となります。よく、「複利によって配当を再投資して成果を伸ばす」というのも、このメカニズムによるものです。

どうやって得たお金をどう分類し、使うか?

入金後は基本的にどんなお金も「ドル」の一言で片づけることができるものです。しかし、私は「配当から得られた配当収入」と「Tポイントからロンダリングしたドル」は、私自身が何もしていないのにもらったお金、という認識を持つようにしています(=タダ券)。これにより、個別銘柄の含み益・含み損という見方がまったく違ってくるからです。

ケマーズは7.788ドルまで暴落しても、私には被害はないのです。と考えられるとするとどうか?

これは相当な心理的余裕を生みます。

たとえば、昨年7月の私のポートフォリオは、ほとんどの持ち株がマイナスでしたが、まったく危機感や焦りを感じませんでした。株をTポイントや配当金で買いそろえていっていたので、実際に私自身のお金はそんなに使ってなかったからです。損切りもTポイントや配当金から行っていきますので、元々の資金がダメージを受けるのは、かなり後、ということもできます。私は得られたゲインをちょっと見方を変えて、ちょっと大事にしているだけですが、その効果は絶大でした。

自分の持ち株のポートフォリオをリストする人は星の数いますが、それぞれの資金がどういう性質のものか、出所がどこか、という分類までしている人は見たことがありません。これでは心理的負担重いよなあ、って思うのです。お金の意味を考えていない、とも言えます。私はこのタダ券効果を常に実感したいので、PFでは「配当金で買った株」「Tポイントで買った株」「普通に私の身銭で買った株」という分類をして、その構成と値動きのバランスをチェックしています。

この考え方で、バフェットのウェルスファーゴ株の長期所有における配当利回りは、2019年現在で少なく見積もっても17%を超えていた、と考えられます。バリュー配当投資家が相場の暴落でもなんとも思わないのは、配当などによるタダ券で総取得額を市場価格よりも大幅に引き下げているからです。

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