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オーナー&料理長の有田焼探訪記~磁器の旅が生み出すインスピレーション

8月23日・24日。
草菴の料理長「山崎要一郎」と、草菴のオーナー「内田晃市」で、佐賀・有田焼を巡る1泊2日の旅に出かけました。
この旅について私(温泉ソムリエ・内田奈緒子)が料理長にインタビューしました。
今回は、その様子を皆様にご紹介いたします。

草菴のお料理には、たくさんの有田焼を使用しています。
お客様には、お料理とともに器の可愛らしさや繊細さを喜んでいただいております。

鮮やかで可愛らしい器たちに盛り付けられた草菴のお料理

いつもお世話になっている長崎・波佐見にあるうつわやさんの提案で決まったこの旅は、想像以上に刺激あるものになりました。
この旅が、料理長にどのようなインスピレーションをもたらしたか、料理長の撮影してきた写真とともに、ご紹介します。

1日目:有田のまちの魅力

出雲空港から福岡空港、そして特急で有田まで移動しました。

有田の駅に到着!(笑顔のオーナー)

有田町は、町全体が有田焼の魅力に包まれており、まさに「やきもののまち」であることを感じることができました。
有田焼の陶器が町中にずらっと並び、歩くたびに新たな発見がありました。

有田町の象徴ともいえる煙突。

初日の行程は、錦右衛門窯、吉右衛門窯、てん、まる。工房、江頭製陶所、そしてギャラリー有田を訪れました。
初日はどちらかというと小規模な窯元を巡りました。
まるで民家のような小さな窯もありましたが、その中にはたくさんの器が並んでおり、とても驚かされました。

窯元で説明を受ける料理長

ここまで一気にたくさんの器を見たり、実際に触れることは、なかなか経験できることではありません。
器好きのオーナー。「終始、上機嫌だったで~」と料理長が申しておりました。

漆器もたくさんありました。

2日目:職人の情熱に触れる

2日目の行程は、泉山陶石場、福泉製陶所、佐世保ガラス、柿右衛門窯、そして佐賀県立九州陶磁文化館を訪れました。

泉山陶石場では、有田焼の原料が採れるプロセスと、有田焼の歴史に触れました。
残念ながら、この陶石場からは上質な原料が取れなくなったため、現在は天草から取り寄せているとのことでした。

泉山陶石場

2日目に訪れた、福泉製陶所での見学は、特に印象的でした。
オーナーも、料理長も、気に入った作品が一番多かったとのことです。
この窯では、職人が手書きで絵付けする様子を見学することができました。

灼熱の中、繊細な作業が行われています

とても暑い中で行われる繊細な作業に圧倒された料理長。
絵付けの職人技の美しさに触れることは、なかなか無い経験だったので、見せていただけたことは本当にありがたいことでした。
料理長もまた、料理を作る職人です。同じ職人同士、通じるところがあったのではないでしょうか?

肌で感じた有田の魅力を草菴に生かす

この旅では、現地に赴かなければできない、様々な体験をしました。
有田焼の魅力、有田の町全体の魅力、職人技の魅力・・・
様々な魅力を肌で感じることができました。

様々なスタイルの有田焼に触れることで、磁器としての美しさと実用性を兼ね備えた有田焼の魅力を改めて感じ、今後の器選びの参考になりました。

さらに、料理長は絵付け職人の情熱に感じるものが大きかったようで、旅から戻ったあとは、草菴のスタッフにもその姿勢を伝えていました。

調理から盛り付け、さらにその盛り付ける器選びに至るまで、丁寧さと情熱、興味や知識を持って取り組むことで、さらにお客様に喜んでいただけるお料理ができあがっていくと思います。

この旅を通して、草菴オーナーと料理長は、草菴の魅力づくりと料理づくりに新たな刺激とエネルギーを注入しました。

有田焼の美しさ、歴史、そして職人の情熱に触れたことで、草菴のお客様に対するおもてなしの質をさらに高め、新たな魅力を生み出す、ひとつのきっかけとなったと感じています。
今後の草菴のお料理にも、この旅での体験が生かされていくことでしょう。
ぜひ、ご期待ください!


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