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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2022/10/22

 聡太くんがなかなか水を飲んでくれない。あれだけシンクについた水をぺちょぺちょなめるくせに、「はいお水だよ」と水を与えても飲まない。
 いままでずっとご飯と一緒に猫用ミルクを与えていたので、ただの水はおいしくないようだ。猫用ミルクを与えていたのはちょっとでも栄養がとれるようにである。しかしそろそろ卒業するタイミングだと思って、いま手のついているミルクが終了したら完全に水にしたいのだが、水を与えても「これおいしくないからいらない」と無視する。
 このままミルクを飲ませ続けたら太るだろうし、なるべくなら水に慣れていただきたいのだが、「いらない」と拒否される。ぐぬぬである。
 チョッキンしたときの血液検査で、水分が足りていないという数値が出ていた。獣医さんは「まあ猫はだいたい水を飲みたがらないから問題なし」と言っていて、それなら水を飲みたいだけ飲ませてやろうと思ったのだが、まさかこんなに水を拒否されるとは思わなかった。
 そしてこの状況を思うと、たまちゃんが晩年ガブガブ水を飲んでいたのはやはり糖尿、つまり源頼朝と同じ病気だったのだろうなあと思う。飲水の病ってやつだ。
 水を飲まない猫にはササミの茹で汁を飲ませるという話を聞いたことがあるのだが、それで水を飲んでくれるだろうか。やっぱりパウチのキャットフードは水分補給の観点から当分やめられないようだ。
 ちなみにこれを書いているいま、聡太くんはシンクを漁るのにご執心である。何度連れ戻してもすぐ引き戸を開けてシンクを漁りにいく。世のお母さんたちはこれよりもっと悪質なお子さんと戦っておられるのかと思うと恐ろしい。

お餅だ……。


 きのう、聡太くんはガラス越しに蛾と戦っていた。たぶんアメシロかなにかだと思う。ガラスのむこうをひらひらして窓のむこうにときどき止まる蛾を、聡太くんは捕まえようと必死だった。
 いやそれはガラスの向こうなんだよ、と言っても長い尻尾をクネクネさせて蛾を執拗に狙い続ける。最終的には捕まえられないとわかって諦めたようだったが、猫の狩猟本能みたいなものを見た気がする。
 聡太くんはオス猫なんだなあと時々思う。顔がまず男の子だ。面長で立体的な顔である。体つきもガッシリしている。筋肉質だ。
 これからスクスクと太ってくれたら嬉しいのだが、あまり太らせても病気になるのでもうちょっと太れば満足だ。

 聡太くんはチョッキンしてから人間が帰ってきたときに出迎えにいくのが鈍くなった。玄関の鍵がガチャガチャと開いて顔を上げて、ガラガラーっと玄関の引き戸が開いた音を聞いてまた寝る。それでいいのか。
 まあ買い物から帰ってくれば「おめーらどこいってたんだよーさみしかったよー」と来るので、本質は変わっていないのだと思う。
 出かける人間を妨害しようとするのは前から変わっていない。おもしれーやつ。

「ねむい〜」


 聡太くんはいつも元気でいいなあと思う。
 飼い主はスマホ大好きが祟ったのかここのところトンチンカンな行動や物忘れが目立つ。ツイッターを見る時間を決めて、なるべく無駄にスマホを見ないようにしているが、この原稿を書くのもスマホだし、なんならカクヨムにUPしているのはぜんぶスマホで書いた文章だ。
 テキストエディタの下部に表示される広告を見ないようにレコーダーのリモコンをスマホに立てかけているのだが、それでどれくらいマシになるのかはよく分からない。
 スマホ認知症には読書が効くというのでライトノベルを適当に買ってきて読んでいる。きのうまで読んでいたやつはわりとハズレだった。いや面白くないわけではないのだが、続きを買うのかと聞かれると「うーん……」となる感じだ。
 やはり紙の本はよい。なので推しているラノベが電書版しか発売されないと知って「お慈悲を……紙の本大好き人間にお慈悲を……」という気分になった。
 なんというか、紙の本が出ないというだけで購入意欲がガックリ下がってしまった。これからもこういうことは起こるのだろうか。作家さんの都合だったりするんだろうか。なんにせよこの貧しい日本を見せつけられている感じがする。
 電書ってどうすれば買えるんだろう……。

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