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きょうの聡太くん 2023/3/9

 きのう、聡太くんは異物を飲み込んでしまったわけだが、いっさい吐かず、それどころかすこぶる健康なUNKOを出した。それには異物は入っていなかった。
 痛いとか具合が悪い顔はいっさいせず、元気にボールを転がしたり高いところによじ登ったりして、「ぼくげんきですけど?」という感じで暴れ回った。作家さんモノのぬいぐるみのマレーバクさんを開封しているときも、「それなんですか?! ぼくのおもちゃですか?!」と興奮していたし、基本的にすこぶる元気だった。
 夜わたしが寝るとき、「明日起きたときに死んじゃってたらどうしよう」と不安に思って、なかなか寝付けず11時をすぎてやっと眠れたのだが、朝起きてきたら元気そのものの顔だった。朝からいいUNKOを出して、元気よく遊び、寝ている。
 本当にお前は異物を飲み込んだのかと疑問に思える健康さである。心配しすぎていたようだ。これなら明日かあさってあたり、普通に出てくるのではなかろうか。
 でも心配なものは心配だ。どうか腸閉塞だとかそういう病気に発展しないでくれと思っている。

人間がこぼしたものを拾い食いしている……。


 きょう、母氏と夕飯の買い出しに行ったついでにガソリンスタンドに言って我が家の車を洗車してきたのだが、そのガソリンスタンドというのがいつもの獣医さんの近所で、よほど獣医さんに相談しに行こうかと思ったのだが、とりあえずいまのところは元気そうなのでいいか、とそのまま帰ってきた。
 聡太くんはわたしたちが帰ってくるなり買ってきたコメの袋をかじって叱られていた。かわいくても許されることとそうでないことがあるのである。
 もしきょう聡太くんが具合を悪くしたら、1人でキャリーバッグに入れて獣医さんに連行しなくてはならない。どうかそれだけは勘弁してほしい。このまますこやかなブツを出してほしい。

「どうも、あざらしです」


 この間聡太くんに引っかかれた切り傷に、でっかい絆創膏を貼っているのだが、きのうの夜「もう傷も乾いたろ」と絆創膏を剥がしたらパジャマの袖に触るたびに激痛が走るという状態になってしまい、またでっかい絆創膏を貼ることになった。
 思ったより傷が深かったようだ。やっぱり聡太くんの爪をどうにか切らねばならない。獣医さんに連行するしかないのだろうか。
 聡太くんの爪を切ろうとすると確実に噛まれる。インスタを観ていたらエリカラをつけて爪を切るといいという動画が流れてきたが、果たしてそれで爪を切らせてもらえるのだろうか。
 聡太くんは凶暴である。「猛猫注意」である。きのうも宅配便の配達員さんが来たとき猛ダッシュで見にいこうとするので、あわてて茶の間に入れた。どうしてこうも好奇心の塊なのか。
 これでも大人しくなったほうなのである。チョッキンするまえは何よりも好奇心で行動していた。いまは眠気が勝つことが多い。

 外はすっかり暖かくなって、だいぶ雪が解けた。春はもうすぐそこまで来ている。
 聡太くんの誕生日はなにをして祝うべきか悩んでいる。人間ばっかりケーキを食べるのはずるい気もするし、かといって猫用ケーキなど変なものを食べさせるとお腹を壊す懸念がある。
 まあ誕生日という概念は人間のものなので、人間がお祝いするだけでもいいのかもしれない。

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