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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2022/9/5

 きょうは心療内科だった。月曜日なのでそれなりに混んでいて、待合室のテレビではワイドショーを流していた。心療内科なんだから、せめてナショナルジオグラフィックチャンネルとかかわいい動物の映像とか、心に優しい映像を流すべきだと思う。

「こーばこずわりしてみた」


 聡太くんの香箱座りがサマになってきた。猫だから当然なのだが、たまちゃんは猫っぽくない猫だったので、香箱座りでなく前脚を交差させて座っていた。
 聡太くんはどんどん猫らしく大きくなっていく。見ていてとても楽しい。かわいらしい丸顔の子供時代から、精悍な若猫に成長している。
 ちょっとググってみたら年齢計算の仕方はいろいろあるようで、6ヶ月で9歳とか、もうティーンエイジャーだとか、どれが正しいかはハッキリしなかったのだが、どの説に従うとしてももうちっちゃい子猫ではないのだなあと思う。
 それだというのについ「おちびさん」と呼んでしまう。感覚はもらってきたときの赤ちゃん猫から変わっていないのだ。
 そして赤ちゃん猫時代の印象が強いので、聡太くんを見てしみじみと「でっかくなったねえ……」と家族全員で言っている。事実でっかくなった。誤差はあるがほぼ3キロある。来たときから見れば3倍以上だ。
 たまちゃんはずっと3キロくらいで、いっとき食べたがるだけ食べさせたら5キロくらいになったが、獣医さんには「2キロぶんのキャットフードでちょうどいいと思う」と言われていた。
 聡太くんはどれくらいの巨大猫になるだろうか。ワクワクする。

ショボボ……。


 家に帰ってきて、えねっちけーのネコメンタリーのだいぶ前のやつを観た。作家の仕事や書き下ろしの猫エッセイを豪華俳優が朗読するやつだ。ずっと溜まっていてやっと観られた感じである。
 わたしはずっと、この番組にたまちゃんと出たいと思っていた。しかしながらそれが叶う前にたまちゃんは虹の向こうに行ってしまった。
 でもいまは聡太くんがいる。聡太くんが元気いっぱいに暴れているうちにこの番組に出られるよう、ガツガツと書いていこうと思っている。
 心療内科のドクターにも「就職したいって言ったと思うんですけど、なんだか自分が仕事してるのが想像できなくて、もうちょっと作家志望をやってようと思うんです」と宣言したところだ。ドクターには「目標があるというのはいいと思いますよ」と言われた。やってやんよという気持ちだ。
 まああの番組に出ている作家がどういう基準で選ばれているのかは分からないが、恐らくデビューして何作も書いて人気作家にならなければ出られないのだろうなあと思っている。それを目指す覚悟ははたしてわたしにあるのだろうか。
 そもそもあの番組、ライトノベル作家は出られるんだろうか。漫画家が出られるならライトノベル作家でもワンチャンありそうなのだが。

 聡太くんはこっちの気も知らないでスヤラァと寝ている。ときどき起きて「あーよくねたー」と伸びをしてまた寝る。どれだけ寝れば気が済むのだろうか。
 きょうはミスドの新作ドーナツを取られそうになった。もちろん取らせなかったが。どうやら聡太くんはわたしを「いえでいちばんのろいやつ」だと思っているらしい。事実そうなのだから悔しい。
 完全にバカにされているのだが、いちばん面倒を見ているのもわたしだということも聡太くんは分かっている、と思いたい。

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