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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2022/8/23

 聡太くんが「投げて遊ぶ」ことに不信感を持ち始めた。
 毎晩寝る時、茶の間のほうに誘導するためにおもちゃを茶の間方向に投げてドアを閉めるのだが、きのうおもちゃを投げてやってもすぐダッシュせず、しばらく観察してからすたたたたーと歩いていった。どうやら「これを追いかけると明かりが消えて人間がいなくなる」ということを理解し始めたらしい。
 ぐぬぬ、賢い猫ちゃんめ。投げて遊ぶおもちゃへの不信感を払拭するような楽しいおもちゃが必要なのだろうか。しかしそんなおもちゃあるんだろうか。
 聡太くんはちょっとずつ賢く成長している。まだ知恵は子猫だがだんだんとものを考えるようになってきた。人間換算で8歳くらいだと思うと、夏休みの読書感想文の余白を改行で増やす方法を思いつくくらいの年ごろだろうか。
 今朝、きのうの疲れがどっと出たせいか夜明け前に一回目が覚めた。口が気持ち悪かったのでうがいをしにドアを開けたら、聡太くんは茶の間の引き戸の向こうにいた。父氏が閉めてそのまま寝ていたらしい。
 茶の間の引き戸を開けて聡太くんが出てきたのだが、聡太くんは毎朝母氏相手にするという甘えた鳴き声などは発さず、寝ぼけた顔で階段を登っていった。2階は父氏と母氏の寝室である。あくまで母氏に甘えたいらしい。なんでじゃ。

寝起きの不機嫌顔。


 聡太くんの行動には一定のパターンがあるようだ。
 まずご飯を要求する。キャットフードを与えるとしばらく元気いっぱい走り回る。それから興奮して噛んだり引っかいたりして、その後ぱたっと寝る。そして起きるとご飯を要求するのだ。
 その「ぱたっと寝る」がかわいいのである。聡太くんは人間の膝で寝るのが大好きなのだ。少々興奮していても人間がソファなどに寝るのだというと「しかたないなあ」といった調子で膝に乗ってくる。なんという甘え上手だろうか。それでも些細な物音で起きてきたりするのだが。
 噛んだり引っかいたりするときは眠たくてぐずっているか興奮しているかで、ねこちゃんホールドをしてくるときは興奮しているときだ。手をモニャモニャ噛むときはどちらかというとぐずっているときのような気がする。
 楽しい遊びを見つけたときの目のキラキラや、寝ているときのショボショボした顔がかわいい。大人になってもこうだったらいいなと思う。

「ひっかかった……たすけて」


 そういえば昨日、ヘドロことわたしは歯医者に行ってきたのだが、うっかり予約を甲子園の決勝とかぶる時間に入れてしまった。
 試合が始まってすぐ家を出て、まあすぐ終わるじゃろ、と思っていたら、麻酔をかけられ、レントゲンをとり、削られて痛いと手を挙げたらもう一発麻酔を打たれ、型をとられて詰め物をされて、そのうえお薬手帳を忘れて帰った。
 帰ってきたら仙台育英があと2アウトで勝利するところで、それから少しして仙台育英が勝利した。たぶん宮城県民だけでなく東北の高校野球好きはみんな喜んだと思う。わたしもそうだ。
 2018年に金足農業が夢を見て叶わなかった白河の関越えである。こんなに嬉しいことはそうそうない。
 それにこれでやっと録画の消化が当たり前にできる。2週間ぶん溜まっている「アストリッドとラファエル」も観たいし時間がなくて細切れにしか観られていない「おげんさんといっしょ」も最後まで観たい。星新一の短編ドラマも観たい。
 高校野球は観ていて面白いけれど日常生活に支障をきたす場合がある。なんとなくホッとした。
 おめでとう仙台育英、おめでとう東北。

 聡太くんに引っかかれたところがとてもかゆい。蚊に刺されたんじゃねえかっつうかゆさだ。
 きょうはどこにも投稿しないけどなんとか面白く軌道修正して着地したい公募用の予定だった原稿を進めていた。もう習作という扱いにしている。部屋でパソコンを終了して茶の間にきてこれを書いているのだが、聡太くんが膝の上に座っている。足がしびれた。
 きのう歯医者さんでけっこうガッツリ削られたらしく歯茎が腫れている。お薬手帳を忘れてきたのできょう取りに行かねばならない。
 きのう麻酔を2発打たれて、見事に唇がしびれた。冷たい飲み物なら大丈夫と言われたのでアイスのクーリッシュを食べたのだが、ちゅーるを食べるのがヘタクソな猫みたいな食べ方をしてしまった。
 聡太くんのちゅーるはとりあえず中止されている。お腹ゆる太郎だからだ。聡太くんはちゅーるを中止されても特に不満を言わない偉い子である。

 このままいい子でいてくれと思う。頼むからマスクを取り出そうと茶たんすを開けたとき茶たんすクライミングを始めるのはやめてほしい。

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