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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/9/27

 聡太くんは夜8時過ぎくらいから謎のキューキュータイムを始める。キューキューというかフニャフニャというか、変な声で鳴きながらわたしの袖や手を噛みまくるのだ。
 その反応は猫じゃらしを見せたときに近い。眠い! しかし遊べ! という感じだ。不思議な反応なのだが、この間の日曜日、大河ドラマを観ている真っ最中にやられて、「おいおい……」となった。
 謎のキューキュータイムがどういう意味なのかは分からない。答えは聡太くんしか知らないのだと思う。少なくともたまちゃんはこういうことはしなかったので、初めてでびっくりしている。
 キューキュー鳴くのは可愛いのだが噛まれると痛い。なのでユースキンのハンドクリームの容器を見せる。聡太くんはユースキンのハンドクリームが大嫌いである。見るといっとき噛むのをやめる。
 しかしハンドクリームを引っ込めるとまたキューキュー言いながら噛みついてくる。なんなんだきみは。

眠いねえ。


 きのう、小さくなった子猫用トイレを撤収して、新しい猫用トイレを設置した。
 とりあえず子猫用トイレのあったキャットケージのなかに置いたのだが、これでは下のシートを入れる引き出しが開けられない。毎回動かすしかなさそうだ。
 聡太くんは一発で場所を理解してすこやかなUNKOを出した。お腹がゆるいのかも、と心配していたので、とりあえず無事でよかった。
 取説によると古いトイレを置いておくと猫が困る、とあったので、古いトイレは砂とシートを捨てて物置に移動した。
 もう子猫という体格じゃないんだよなあ、と思う。

 そういえば昨日もやっぱりひどいイタズラをしていた。シンクに降りて足をベチョベチョにしながら、人間の食べ終わった肉野菜炒めの空の食器をなめていたのである。もちろんすぐやめさせて食器を片っ端から洗った。
 肉野菜炒めには少量ながらタマネギが入っていた。聡太くんよ、君の本能はどこに行ったのか。
 どうも聡太くんは食いしん坊がすぎる。野良の子猫ならまだわかるのだが、君は人間の家で生まれて人間に飼われている母猫からたっぷり乳をもらって育ったんじゃないのか。どうしてそうも人間の食べ物を欲しがるのか。
 たまちゃんは道端で飢えて死にかけた子猫だったので、異様な食欲もまあ納得できた。しかし聡太くんの食いしん坊ぶりはどういうことか分からない。
 食べるのがいちばん楽しみなことなのだろうか。まあ動物だからそれもあるっちゃあるだろう。しかしキャットフードをちゃんともらっているのになぜ人間の食器をなめたり父氏のポテトチップスの袋と戦ったりするのか。なぜ自分に危険なギョウザやタマネギやピーナツバターにチョッカイを出すのか。分からない……。
 動物病院の去勢を勧めるロイヤルカナンのポスターに、チョッキンすると食欲が増して運動量が減るとあった。つまり太りやすくなるのだ。そうなればますます人間の食器を狙うだろう。
 噛み癖が仮に解消されたとしても、今度はつまみ食い癖との戦いが始まるのだ。怖い。

「ここ、さいきんきにいってるんだよ」


 いまだに絵の先生が悪気なく言った恐ろしいことを引きずっている。感情がなくなるだとか麻酔から起きてこない子猫がいるだとかそういうことをまだドキドキと心配している。
 絵の先生に悪気がないのはわかるのだが、なぜそんな恐ろしいことをこれからチョッキンする子猫の飼い主に言うのだろうか。分からないが恐ろしい。しかしもう予約もとってしまった。
 誰かこの恐怖感を解消する方法を知らないだろうか。聡太くんと遊ぶたび、「これが最後なのかなあ」とか考えてしまう。不安が現実になる体験がわりと多かったので、これが現実になったらどうしようとひたすら怯えている。
 わたしは仮にもクリスチャンなので祈って解決するしかないのだと思う。
 聡太くんとの幸せな暮らしがずっと続きますように、と祈っておく。

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