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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2022/10/21

 きょうは公募の原稿をガリガリ書いた。さすがにサボりすぎたからだ。早くしないと今年中に間に合わない。
 で、公募の原稿はページ数を確認する必要があるし、たいていパソコンからの投稿なので、パソコンで書いているのだが、いつも朝パソコンを取り出すと聡太くんが「なんだぁーこれはぁ〜?」と近づいてきてキーボードを踏んだりディスプレイを開いたりマウスをつついたりして、しばらくおしおきタイムになるのが通例であった。
 しかし、きょうは大人しく寝ていたので、そっとパソコンを用意して書き始めてみた。聡太くんは大して関心もないようでぼやーっと寝ていた。以前なら寝ていてもパソコンが出てくれば激しくチョッカイしてくるのに、だ。
 これはやはりチョッキンの効果なのだろうか。効果なのか副作用なのか分からないが、これなら暖かい居間で作業ができるし、聡太くんも寒くない。
 猫らしい好奇心がちょっと薄れたのが悲しくもあり、でも人間と暮らしやすくなったのが嬉しくもあり、なんだか複雑な気分だ。
 まあ好奇心が薄れたといってもパソコンは前から何回か見たものだし、単に飽きた可能性もある。それにきのうは夕飯のおでんに興味津々で、おでんの大鍋にチョッカイを出したりひっくり返したりしないように廊下に置くことになった。

「すわるとひじにおはなさくんですよ〜」


 きのう聡太くんはおでんの鶏肉をもらって大喜びしていた。いつもの猫用おやつのササミとはわけが違うらしい。骨を強奪しようとしたが鶏肉の骨はタテに割れて危ないので没収した。
 こうやってちょっとずつ人間の食べ物を食べたがるようになるのだ。これでは食いしん坊将軍である。
 チョッキンして食欲が増したせいか、ご飯の要求が激しくなった。袖口や手を噛んで「にゃっ! にゃっ!」と叫ぶのである。結構痛い。
 聡太くんが手に噛みつきにくるときは手をグーにすると肉の薄いところをカバーできてあまり痛くないことがわかった。それでも噛むときはハンドクリームの容器を見せるとすっ飛んで逃げていく。ハンドクリームの独特の匂いが苦手らしい。
 あまりに暴れるときはハンドクリームの容器を開けて中身を見せるのだが、そうするとハンドクリームの容器と戦いはじめる。それはもう見事なまでの猫パンチである。
 チョッキンしたときについでに爪切りをお願いしたので、いま聡太くんの爪はギリギリまで短く切られている。うまく踏ん張りが効かなくてフローリングを滑ったり引き戸を開けるのが下手になったりしている。かわいい。
 しかし引き戸については真剣に留め具をつけることを検討したほうがいいかもしれない。台所が面白いらしく、シンクを漁ったり人間の食べ物を作っているのにイタズラしようとしたりするからだ。
 というか聡太くんをケージにいれないと聡太くんのご飯を用意できない。カリカリと水になれば簡単なのだろうと思うのだが現状パウチやらミルクやらいろいろ食べさせているのでそう簡単にいかないのだ。
 ミルクはそろそろ終わるので、終わったら水にするつもりだが、これがまた作っているとあまぁい香りがするのである。不二家のお菓子みたいな匂いだ。
 ちなみにミルクを舐めてみたが特に甘くなかった。水分不足だと言われているので早く水をガブガブ飲ませてやりたい。

後頭部かわいい。


 小説を書いていて思うのは、わたしは「好きなもの」についてはとても楽しく書けるのだ、ということだ。
 いま書いている公募用の作品は、昔いい評価をもらえた作品の焼き直しなのだが、なんだか書いていて「ウッヒョーたーのしー!」感に欠けるのだ。ガガガに投稿した花の出てくるお話はとにかく書いていて楽しくて毎日でも公募と向き合えたし、GAの一次を突破した異世界秋田だって楽しく書いていた。
 いま構想を練っているやつも好きなことを多量に突っ込みたいと思った結果生まれた話なので、ちょっとずつ内容を組み立ててよいものを書けるように頑張りたい。

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