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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/10/23

 きのう、聡太くんが家の中で行方不明になった。あ、怖い話じゃないので安心して読んでくださいませ。
 家のどこを探しても聡太くんがいない。まさかしょうじに先代が開けた穴から脱出して奥の廊下にいったのか? それともどこかで身動き取れなくなっているのか? 分からずでっかい声で「そうちゃーん?!」と叫びながら家の中を探し回った。
 どこにもいないので、「まさかな……?」と、わたしの部屋のドアを開けてみると、聡太くんがわたしのベッドに転がってアレルギーの吸入薬の薬袋をかじっていた。へなへなと力が抜けた。
 叱ったところで分からないのだし、とりあえず薬袋を取り上げた。中身には特にチョッカイはしていなかった。小脇にかかえて部屋から連れ出し、でっかいため息をついたのだった。
 どうやら部屋にものを取りに行ったわたしについてきて、気付かないままわたしがドアを閉めてしまったらしい。これはわたしが悪い。でも本当に足音がしないので全く気付かなかった。

「ねむい……」


 そういえばきのう、初めてちゅーるを一本ぜんぶ与えてみた。
 コマーシャルで見るような、先をあけてぺちゃぺちゃなめるのにチャレンジしようとしたら、パッケージにガジガジと噛みつくので、結局お皿に出して食べさせた。
 思えばたまちゃんもちゅーるを食べるのが下手だった。どうしてよその猫ちゃんさんみたいにうまく食べられないのか。まあそれもまた個性である。
 でもちゅーるはおいしいらしく、すぐペロリと平らげてしまった。さすがである。
 そういえば、チョッキンで出た抗生物質が無事に終わった。あとはしばらく肝臓の薬を飲めばお薬を飲まなくてよくなる。
 カリカリも去勢猫用のものを買ってきた。ホームセンターに行ったらホームセンターのオリジナルブランドらしいバカでっかい袋のキャットフードが売られていて、これはきっと猫軍団の面倒をみる必要のあるひとが買うやつだな……と思った。
 そしてコワモテのおじさんがそのバカでっかい袋のキャットフードを買っていて、なんだかホッコリしたのであった。

複雑な構造をしている。


 きょうはずいぶんと大人しくしている。ずっと寝ている感じだ。
 動きが素早くてうまく起きている顔の写真が撮れない。もっと元気のいい写真を撮りたいのに寝ているところばっかりだ。
 聡太くんはやっぱりきょうも「さわやか自然百景」に興味なしだった。「とれないとりにきょうみはない」という感じだろうか。
 窓の外を見て「ひにゃ、ひにゃ」と騒ぐときはときどきある。窓の外に虫や鳥など欲しいものがあるとこのリアクションをするのである。それはたまちゃんと同じだからどこのお猫さまもやるのだろう。
 チョッキンして甘えん坊将軍にはなったが基本的にはもとと変わっていない。気分がノってくればジャンプだってする。
 とりあえずきのう薬袋をビリビリにしたので、「袋ビリビリ王」のタイトルを戴冠したことにしている。

 聡太くんの幸せというのはなんだろうか。チョッキンのとき血を取られたり痛い注射をされたり、大好きなご飯をちょっとしか食べられなかったりしたのは嬉しくないことだろう。でも、それが聡太くんを幸せにする一歩だと思ってわたしはその決断をした。
 だから、どうかこれからもすこやかであってほしい。

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