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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/9/22

 いきなりめちゃくちゃ寒くなった。朝は布団から出られないしセーターを着ているし、なんなら部屋が寒過ぎてストーブをつけた。このご時世、風邪を引いたらタダじゃ済まないので、とにかくあったかくして過ごすしかない。
 聡太くんも暖かいところがいいようで、2階で日向ぼっこをしていた……と思ったら、わざわざいちばん寒い茶の間でニャンモナイトになっていた。そのまま2階にいていいのに……。
 もう冬タイヤやシチューのコマーシャルも始まっているし、ホームセンターではストーブが並んでいるわけで、そりゃ寒いに決まっている。だというのに茶の間はまだ籐のマットを敷いてあるし、扇風機もそのままだ。夏に取り残されたような、そんな気分である。
 先代猫たまちゃんの最晩年、茶の間で一人で寝かせるとき、ソファに湯たんぽをタオルにくるんで置いていた。階段を登れなくなっていたからだ。
 聡太くんは夜になると元気いっぱいで2階の両親の寝室に向かい、母氏の腕を揉んだり父氏の顔をなめたりしているらしい。しばらくは夜の寒さの心配はしなくてよさそうだ。

あったかい……かわいい……でも重い。


 きのう絵画教室に行ってきた。先生はまだしょげているかと思っていたが、オス猫軍団の生きている3匹が元気いっぱいだからか、それほど落ち込んではいなかった。
 獣医さんで聡太くんのタマタマが小さいと連呼された話をしたら、「ええ?! ●●先生?! ◇◇動物病院じゃなくて?!」と言われた。◇◇動物病院というのは検査の設備がめちゃめちゃ整った、治療自体の評判はいいもののやたらぼったくると噂の獣医さんである。
 どうやら絵の先生は●●動物病院の悪い噂を素直に信じてしまっているようで、さんざん●●動物病院の悪口を言い、それだけでなくあんまり若いうちにタマタマを取ると感情がなくなるだとか麻酔から覚めてこない子猫がいるだとかそういう恐ろしげな話をした。
 その話を聞かされて、わたしも(なんだか怖いな……手術は11月まで待ってもらおうかな……)と考えた。絵の先生の、この間18歳で亡くなった長老猫さんは生後8ヶ月でチョッキンした、という話だったからだ。
 しかし家に帰ってそのことを母氏に話したら、「絵の先生、わりとクレーマー体質じゃん」と言われた。そうなんである、絵の先生は教室に通っている人の話を聞いてそれを大げさに他の人に話したり、ネットのニュースを信じ込んで政治家の悪口をベラベラ言うタイプの人間なんである。
 やっぱりアーティストというのは少し変わった人が多いのかもしれない。ジャンルは違えど高嶋ちさ子だと思えば「あー確かに」となる感じである。
 というか、よくよく考えたら絵の先生はただの猫好きの絵描きに過ぎず、それを思えば獣医さんというのは国家資格を得て働いているわけであるから、獣医さんの「小さいけどチョッキンして大丈夫」という判断を信じるべきなのは明白だ。
 ツイッターでフルグラは体に悪いというデマが流行ったときも、デマの出どころは作っているところと無関係の個人で、結局作っている会社がちゃんと研究してやっているのだとなってデマだと判断した。そのときと同じである。
 母氏の同僚の飼っている猫たちだって●●動物病院で診てもらっているのである。恐ろしげな話を聞いて怖くなったが、先生はただの猫好きであって猫のプロではない。
 それに帰ってきて調べてみたら、小さいうちに済ませれば傷口も小さく済む、という話もあった。もう来月には7ヶ月になるのだ、獣医さんで検査してもらって問題なければ大丈夫なのだと思う。

「さむくなったねー」


 もちろん、ちゃんと大きくなるまで待ってあげたい気持ちはある。でも、噛み癖を思うとなるべく早くしたほうがいいとも思う。
 しかし以前、大人になってからチョッキンしたところ毛繕いしていて「おれのたまが……ない!」となってショックを受けている猫ちゃんの画像だったか動画だったかを見た覚えがあるので、あんまり大きくなってからとるのも可哀想だと思う。それにチョッキンすると脱走への興味も薄れるらしい。
 きょうも首輪チャレンジをしてずっと嫌がっていた。首輪がつけられないということは迷子札をつけられないということなので、脱走して迷子になる危機は意外と近くにあるのかもしれない。いつまでも子猫ではいてくれないのだ。
 確かにチョッキンしてもらう動物病院はなんというかこちらの意見をあまり聞かないで治療を進める印象があった。でも3人いるドクターが確認してくれるならきっと大丈夫だ。
 わたしはちょっと前に「動物のお医者さん」を大人買いして読んだのだが、獣医というのはとんでもなく難しい仕事だというのをチラッと知り、獣医というのを大変尊敬している。
 だから獣医さんの判断を信じようと思う。頑張れ聡太くん、頑張れわたし……。

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